章立ては、フィレンツェとヴェネツィア、ローマを中心に芸術文化が花開いた「ルネサンス」、ダイナミックな明暗法を特徴とし、Sir Peter Paul RubensやRembrandt van Rijnらが活躍した17世紀の「バロック」、英国のコレクターたちが、美術品の購入や文化的教養を深めるために大規模なヨーロッパ旅行を行った18世紀の「グランド・ツアーの時代」、そして印象派をはじめとする革命的な画家たちが絵画に大きな変革をもたらした「19世紀の開拓者たち」と、4つの時代別で構成。
さらにエピローグでは、スコットランドのつつましい家庭に生まれ、アメリカで財を成した実業家が母国への感謝の気持ちとして寄贈したFrederic Edwin Churchの「Niagara Falls, from the American Side(アメリカ側から見たナイアガラの滝)」が展示され、今展に通底する「自然を革新的な方法で見つめる」眼差しが、新しく国際的な方向へと導かれている。