KYOTOGRAPHIE 2023

Top Photo:石内 都《Mother’s #57》Courtesy of The Third Gallery Aya © Ishiuchi Miyako
Top Photo:© Boris Mikhailov, VG Bild-Kunst, Bonn.

KYOTOGRAPHIE 2023

「境界線」を巡る、年に1度の国際写真祭

毎年春に京都で開催される国際的な写真祭の第11回「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023」が、京都市内各所にて4月15日(土)から5月14日(日)まで開催。

© Coco Capitán
© Boris Mikhailov, VG Bild-Kunst, Bonn.
© Boris Mikhailov, VG Bild-Kunst, Bonn.
Mount Fuji (Escapism, 2022) ©︎ Roger Eberhard

1000年もの長きにわたる伝統を守りながら、先端文化の発信地でもあり続けてきた世界屈指の文化都市・京都。

2013年にスタートした「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」は、その京都が最も美しいと言われる春に毎年開催され、日本および海外の写真作品を、趣ある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に展開してきた。

さらに伝統工芸職人や最先端テクノロジーとのコラボレーション、数々の教育プログラムなどを通じて、写真の新たな可能性を生み出す国際的プラットフォームとしての役割も担っている。

LET IT OUT 50 X 50 cm, MIXED MEDIA, SERIES ALBA'HIAN © Joana Choumali, 2023
KYOTO ABJ 2, hand embroidery on digital photography printed on canvas, 20X30 cm © Joana Choumali, 2023
Boy tricycle © Dennis Morris

11回目を迎えた今年は「BORDER=境界線」をテーマに、15のプログラムを開催。

メインプログラムには、キューバの現代アートシーンで活躍するMabel Poblet、昨年秋に京都で滞在制作を行ったCoco Capitán、ウクライナ・ハリコフ出身のBoris Mikhailov、ファッションデザイナーとしての経歴を持つ高木由利子らが名を連ねた。

その他、1955年にオランダ・アムステルダムで発足したWorld Press Photo Foundationにより、世界各地の女性レジリエンス(回復力)を写した報道写真が紹介される「レジリエンス ── 変化を呼び覚ます女性たちの物語」や、石内都と頭山ゆう紀による対話的なエキシビション「透視する窓辺」など、見逃せない展示の数々が揃う。

石内 都《Mother’s #39》Courtesy of The Third Gallery Aya © Ishiuchi Miyako
石内 都《Mother’s #57》Courtesy of The Third Gallery Aya © Ishiuchi Miyako
© Yuhki Touyama
Finding Freedom in the Water, Students from the Kijini Primary School learn to swim and perform rescues, in the Indian Ocean, off Muyuni Beach, Zanzibar, on 25 October 2016. © Anna Boyiazis

テーマとなった「BORDER」は、ほとんど不可視でありながら、あらゆる生命体を形成し規定する存在。

今回の写真祭は、その境界線を少しだけ可視化することで、それは自分で作ったものなのか、他者によって作られたものなのか、守られるべきものなのか、超えるべきものなのか、あるいは自分の意思によって変えられるものなのか、鑑賞者を「BORDER=境界線」を巡る旅へと誘う。

Left: ©︎ Yuriko Takagi / DIOR, Right: ©︎ Yuriko Takagi

写真が国境を越えて繋ぐ、さまざまな感情や問いかけ、メッセージ。
自らの日々と共にある境界線を巡り、伝統と革新の街を旅して。



KYOTOGRAPHIE OFFICE
075-708-7108




【KYOTOGRAPHIE International Photography Festival 2023】
DATE:4月15日(土)〜5月14日(日)
※休館日は会場により異なります。
PLACE:京都市内各所
PASSPORT:一般 ¥6,000、学生 ¥3,000
※その他、前売り割引や単館チケット、エクスプレスパスポートチケットあり
※無料会場あり
WEBSITE:www.kyotographie.jp
※その他詳細情報は、KYOTOGRAPHIEのウェブサイトをご確認ください。

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