Top Photo:《あざらし話》 2020 7-channel video installation with robot performance ©︎Elena Knox Courtesy of ANOMALY
アーティスト Elena Knoxによる個展「あざらし話」が、ANOMALYにて6月24日(土)まで開催中。
デジタルメディアやパフォーマンス、立体、音楽、インスタレーションなどさまざまな表現形態を用い、人間社会に潜む問題をユーモラスかつアイロニカルに作品化するElena Knox。 今展では、昨年「大地の芸術祭 越後妻有 2022」で発表した、タテゴトアザラシのコンパニオンAIロボット「パロ」と7チャンネルの映像で構成されるインスタレーション「あざらし話」を再構築した。
本作は、人の心を癒すために開発された「パロ」とKnoxの北極圏までの旅を通して、深刻な地球温暖化が進む状況を提示。 科学、物語、地元の人々との交流、気象データを融合させ、人間や環境、そしてロボットの関係性と感覚的な現象を理論化するメディアとしての存在を「パロ」の中に見出した。 社会問題の構造の解体を試み、歪さを露出し、その結果として鑑賞者に、当たり前だと思っていた構造に違和感を生じさせる彼女の作品では、人間が創り、手に負えなくなったそのシステムの解体が、同じく人間が創るロボットやテクノロジーを多用することで試みられている。
また本展では、中国・武漢の廃墟となったホテルのプールで撮影した作品「Chinoiserie (ode to Wuhan)」も国内初公開。 作品には、発展著しい同地の新旧入り混じる混沌とした中国社会が捉えられ、「あざらし話」での北極圏での映像とあわせ見ることで「発展」という名のもとに行う人間の行為の虚しさが感じられる。 既存のシステムが綻びを見せ、従来の価値観が揺らぐ現代。 開かれた視点で重層的なコンセプトを忍ばせる、Knoxの世界に入り込んで。 ANOMALY 03-6433-2988 【Elena Knox "azarashi banashi"】 DATE:6月24日(土)まで開催中 ※日曜、月曜、祝日定休 TIME:12:00pm~6:00pm PLACE:ANOMALY ADDRESS:東京都品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex 4階 ADMISSION FREE WEBSITE:anomalytokyo.com/exhibition/elena_knox_azarashi_banashi/ 【Elena Knox × Ai Hasegawa Talk Event】 DATE:6月16日(金) TIME:6:00pm〜 PLACE:ANOMALY ADDRESS:東京都品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex 4階 ADMISSION FREE WEBSITE:anomalytokyo.com/news/elenaknox-talkevent/
人間と自然の関係性を構築する立体作品
映像と音が交差するメディアアート
成人した子どもと父親の交友関係
さまざまな表情と共に写し出す東京の街
現代社会に根差した、自由をまとうフォルム
陽の光に包まれた夏の夢
上質な日常を叶えるコラボレーション
注目作家が捉えたキャンペーンヴィジュアル3選
ソウルで撮影された2つの写真集
記憶と感性が紡ぐ、アップサイクルの美学
大人へと変容していく10代の瞬間
幸せのそばにある大切な気配
日常に寄り添う、晴れやかな夏のムード
「me ISSEY MIYAKE」が描写する時間
ヴァカンス映画の巨匠が描く青春の日々
イタリアを代表する写真家のアジア初個展
「CHANEL」のもとで響き合う3つの個性の秘密
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作品集「Duality」が体現する田中雅也の写真表現
「NARS」が描く甘美なクリエイション
田中雅也による初の写真集「Duality」が「Lula BOOKS」より発売
最新号の内容を紹介
スペシャルムービーが伝える最新号の物語
優美な動きに映る「CHROME HEARTS」の洗練されたスピリット
春風と「THE ROW」が描く麗らかな姿
「ISSEY MIYAKE」が伝える紙と草花の美しさ
春光を浴びて色めく杉咲花と「NARS」の多彩な共演
「YOHEI OHNO」が語る、創造の歩み