Top photo:マルジェラによるデザイン画と布見本 © 2019 Reiner Holzemer Film – RTBF – Aminata Productions
デザイナー Martin Margielaが、自身の口からその創造性と仕事術について明かした貴重なドキュメンタリー映画「Martin Margiela: In His Own Words(邦題:マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”)」が、渋谷ホワイトシネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺他全国で順次公開中。
常に時代の美的価値に挑戦し、服の概念を解体し続けたMartin Margiela。 ベルギーのルーヴェンで生まれ、アントワープ王立芸術学院で学んだ彼は、ミラノのファッション会社勤務やJean Paul Gaultierのアシスタントを経て、1988年に 「MAISON MARTIN MARGIELA」を設立した。 その後象徴的な作品「Tabi」ブーツをはじめとした型破りなデザインを数々生み出し、絶頂期と思われた51歳にして突然の引退。 キャリアを通して公の場に姿を現すことはなく、これまであらゆる取材や撮影を断り続け匿名性を貫いてきた。
今作は「Dries(邦題:ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男)」も手がけた監督 Reiner Holzemerが、Margielaの信頼を勝ち得たことで実現。 ドローイングや膨大なメモ、初めて自分で作った服などプライベートな記録を初公開し、これまで一切明かすことのなかった創造性や仕事術について初めてカメラの前で本人が語る、待望のドキュメンタリーが作り上げられた。
洋服の概念を転覆させた、大胆不敵なエレガンス。 長年の沈黙を破り、己の哲学を紐解くMargielaの肉声に耳を傾けて。 UPLINK 0422-70-6556 【Martin Margiela: In His Own Words】 WEBSITE:www.uplink.co.jp/margiela/
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