Daisies

Top Photo:© State Cinematography Fund

Daisies

60sチェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグの傑作

故・Věra Chytilováが監督を務めた映画「Daisies(邦題:ひなぎく)」が10月14日(土)よりシアター・イメージフォーラム、扇町キネマで順次公開。




世界が自由を求める激動の中にあった1966年に製作され、60sチェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグの傑作として根強い人気を誇る「Daisies」。

チェコのオストラヴァで生まれた監督のVěra Chytilováは、1962年にプラハ芸術アカデミー映像学部(FAMU)の卒業制作「Ceiling(邦題:天井)」で注目を浴び、60sのチェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグの代表的な監督として名を上げる。

その後、チェコスロヴァキアで行われた民主化運動 プラハの春以降、7年間活動を停止されるも、「The Apple Game(邦題:りんごゲーム)」(1977)で活動を再開し、2014年3月に生涯を閉じるまで独創的な作品を世に送り続けてきた。

© State Cinematography Fund
© State Cinematography Fund
© State Cinematography Fund

物語の主人公は、自分たちを姉妹と偽り、男性を騙しては食事を奢らせ、嘘泣きの後に笑いながら逃げ出す、傍若無人なMarie1とMarie2。

部屋の中で牛乳風呂を沸かし、紙を燃やし、ソーセージを炙って食べる。グラビアを切り抜き、ベッドのシーツを切り、ついにはお互いの身体をちょん切りはじめ、画面全体がコマ切れとなっていく。

本作では色ずれやカラーリング、実験的な効果音や光学処理、唐突な場面展開などさまざまな映画的な手法が使われ、こだわり抜かれた衣装や小道具、ハイセンスな美術や音楽と共に、チェコスロヴァキア独特の社会性や政治性が映し出されている。

© State Cinematography Fund
© State Cinematography Fund

自由を求め激動する時代に投じられた、奔放な少女たちの日常。
映像から伝わる生命力や精神は輝きを増し、新しい発見をもたらす。



SEDMIKRÁSKY
hinagiku2014.jimdofree.com



【Daisies】
RELEASE DATE:10月14日(土)
※シアター・イメージフォーラム、扇町キネマにて順次ロードショー
WEBSITE:hinagiku2014.jimdofree.com

SHARE

PICK UP