Top Photo:© NOSOROGI - TRANSMEDIA PRODUCTION - RTV SLOVENIJA - DFFB 2019
映画「Stories from the Chestnut Woods(邦題:栗の森のものがたり)」が、10月7日(土)よりシアター・イメージフォーラムその他全国で順次公開。
物語の舞台となるのは、栗の森に囲まれたイタリアとスロヴェニアの国境地帯にある小さな村。 第二次世界大戦の終結後も長引く政情不安の中、多くの村人がここでの生活に見切りをつけ、金銭を稼ぐために土地を離れた一方で、戻ってくるはずもない家族や隣人をただ待ち続ける者もいた。 病に冒された妻と暮らすケチで不器用な年老いた棺桶職人のMarioは、家を出た息子 Germanoからの連絡を待ち続け、この地を離れることを夢見る若い栗売りのMartaは、戦地から戻らない夫に想いを馳せている。 独特の映像美で綴られる本作では、それぞれ悲しみに包まれていた見知らぬ2人が栗の森によって結びつけられ、夢や幻影が現実の記憶と混在しながら、「魂が忘れられた場所」に光を灯していく。
監督・脚本・編集を手がけたのは、今回が長編デビュー作となるスロヴェニア出身のGregor Bozic。 Johannes VermeerやRembrandt van Rijnといったオランダの画家に影響を受け、35mmとスーパー16mmフィルムを駆使して絵画のような風景を切り取った。 使い古しの洗面器にピッチャーや果物、紙くずまで何もかもが優しい光に照らされ、ゆっくりと時が流れる森の日常が陰影深く描き出された映像は、人々の心に余韻を残す。
静寂が囁く森の中で展開する孤独な2人の夢物語。 ひとつひとつ丁寧に描かれた、メランコリックで美しい映像風景に心を奪われて。 CRÉPUSCULE FILMS crepuscule-films.com 【Stories from the Chestnut Woods】 RELEASE DATE:10月7日(土) ※シアター・イメージフォーラム他全国にて順次ロードショー WEBSITE:chestnut.crepuscule-films.com
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