Top Photo:佐内正史「Shizuokashi, #1」、Cプリント © Masafumi Sanai / Courtesy of amanaTIGP
写真家 佐内正史の個展「静岡詩」がamanaTIGPにて10月28日(土)まで開催中。
1968年に静岡県で生まれ、1997年に写真集「生きている」でデビューした佐内正史。 明確なメッセージを持たない写真で注目を集めてきた彼は、90sを代表する写真家の1人として高く評価され、文学やファッション、音楽シーンなど多岐にわたって活動を行っている。 どこか曖昧に感じられるその作風は、スナップ写真の主流とされていた心象風景や社会、時代の記録とは一線を画し、叙情的でも叙事的でもない風景でスナップ写真の新領域を開拓した。
本展では90sから2023年にかけて、地元の静岡市とその周辺で撮影された約15作品を展示。 今年の夏に静岡市美術館で開催された同名展覧会を再構築したものであり、あわせて作品集「静岡詩」も販売される。
「写真そのものの個性」を常に意識し、作家の個性を束縛だと考える佐内。 少年時代の記憶と密接に結びついている風景を撮影することに対し長らく感じていた重苦しさは、撮影の回数を重ねていくことで徐々に軽くなっていったという。 自身にとって郷愁的だった風景は普遍的な日常の風景に変わり、そうした写真群は鑑賞者の記憶に基づいた風景を想起させる。
捉えどころのない、淡々とした日常のような風景。 包容力を持った写真作品は、意図を語ることなく、観る者それぞれの記憶を呼び起こす。 AMANATIGP 03-5575-5004 【Masafumi Sanai “Shizuokashi”】 DATE:10月28日(土)まで開催中 ※日曜、月曜、祝日休廊 TIME:12:00pm~7:00pm PLACE:amanaTIGP ADDRESS:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 2階 ADMISSION FREE WEBSITE:www.takaishiigallery.com/jp/archives/30589/ 【Masafumi Sanai “静岡詩”(Book)】 PRICE:¥2,500 ※展覧会期間中、amanaTIGPにて販売
静岡の何気ない風景を切り取った作品群
「距離」について語る写真と映像作品の新作
普遍的なエレガンスを生んだモードの帝王
変化していく表情を微細に描いたポートレート
ニューヨークで描いた、10代の自分に捧げる物語
異素材を編み込んだ、新鮮な作品群
ソフトなシアリングで包み込む、華やかなサンダル
エレガンスに遊び心を添えた甘美なコラボレーション
写真家が探し求める、穏やかなユートピア
伝統技術で織り成す、現代的なウェア
ウェス・アンダーソン作品を想起させる、冒険心あふれる風景
今秋のフェスティバルで注目の6展示
感情と記憶を呼び起こす、安らぎの空間
強い意志が導く羽化の過程
10周年を祝した記念号が発売
Lula Japan編集部に聞いた思い出の1枚
2つのクラフツマンシップが鮮やかに輝く腕時計
軌跡と進化が織り成す「MACKINTOSH」2024年秋冬コレクション
横浪修の作品集「Assembly Teshikaga」が「Lula BOOKS」より発売
Lula Japan最新号をさらに楽しむために読みたい3冊
「CHROME HEARTS」が魅せる、シルバーの内なる美学
クラシックと遊び心が出合った、上質な新作