1936年、フランス領アルジェリアのオランに生まれ、幼少期は好んで絵を描いていたYves Saint Laurent。

次第にファッションへと情熱を傾けるようになった彼は17歳でパリにわたり、コンクールのドレス部門で入賞したことをきっかけにChristian Diorのアシスタントに抜擢される。
そして1957年、Diorの急逝を受け、21歳の若さで「DIOR」のチーフデザイナーとして鮮烈にデビュー。

1962年には自身のブランド「YVES SAINT LAURENT」を発表し、2002年の引退まで約半世紀、紳士服からヒントを得たサファリ・ルックやパンツスーツ、ピーコート、トレンチコートといったアイテムを定着させるなど、女性たちのワードローブに変革をもたらしながら世界のファッションシーンを牽引した。

さらに「Mondrian Look（モンドリアン・ルック）」に代表されるような美術作品とファッションの融合を提案することで、伝統的なオートクチュールモードの世界に新風を吹き込み、演劇やバレエといった舞台芸術や映画の衣装制作など、さまざまな芸術分野との協働にも積極的に取り組んだ。

イヴ・サンローラン美術館パリの全面協力を得た本展は、没後日本で初めて開催される大回顧展。

40数年余りの活動期間に発表された作品の変遷を網羅したオートクチュールのルック110体の他、ドローイング、写真、映像など貴重な資料を一堂に集めて紹介することで、Saint Laurentのデザイナーとしての人生とその創造の全貌に迫る。

歴史や芸術に対する敬意と、自由でラディカルな創造性。
偉大な才能が築き上げた、艶やかなモードの世界に誘われて。



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【Yves Saint Laurent, Across the style】
DATE：9月20日（水）〜12月11日（月）
※火曜休館
TIME：10:00am～6:00pm
※金曜、土曜は8:00pmまで
※入場は閉館の30分前まで
PLACE：国立新美術館 企画展示室1E
ADDRESS：東京都港区六本木7-22-2
ADMISSION：一般 ￥2,300、大学生 ￥1,500、高校生 ￥900
WEBSITE：ysl2023.jp