Top Photo:「Hidden Landscapes」シリーズより、2014年、インクジェットプリント ©︎ Mikio Hasui
長野を拠点に制作を行う写真家 蓮井幹生の個展「Hidden Landscapes」が、why not?にて7月23日(木)から8月16日(日)まで開催される。 アートディレクターから写真家に転向し、世界に対する慈しみと尽きることのない好奇心から生まれた作品で「眼差し」の潜在的な力を提示する蓮井幹生。 彼の中核をなす、90sから続くパノラマ広角のシリーズ「Peace Land」の制作においては、寺院や祈りの様子を写した初期から、洗練された地平線の構図と色彩が際立ち、作家の視線と地平線との内省的な対話がより概念的に示されるようになった00s以降の作品群へと着実な変化を遂げてきた。
今展では、2014年の熊本滞在を機に制作された作品群「Hidden Landscapes」を展示。 蓮井は制作中、阿蘇山の霧に生きることを重ね、生はひたすら未来に向かうことでしか果たされないと気づいたという。 漠然とした想いを抱えながらもしっかりと地面を踏みながら捉えられた風景には、不確かな中で佇み遭遇した希望の在り処が静かに写し出された。 30年以上にわたる「Peace Land」の創作の間で生じた変化は今作にも反映され、穏やかでありながらも荘厳な風景が、鑑賞者を精神世界の広がりへと導いてゆく。 また、展覧会初日の7月23日(木)8:00pmからは、共に写真家の蓮井幹生と蓮井元彦によるオープニングトークもオンラインで実施。
一寸先も見えない、まるで人生のような霧の情景。 自然の荘厳さと人間の儚さと共に、その向こう側に待つ未来の気配を感じて。 【Mikio Hasui “Hidden Landscapes”】 DATE:7月23日(木)~8月16日(日) ※開廊日は木~日曜、祝日 ※上記以外の日程は予約制でのご案内とさせて頂きます。来廊のご予約または展覧会に関するお問い合わせは info@compath.city までお願い致します。 TIME:1:00pm~7:00pm PLACE:why not? ADDRESS:東京都目黒区五本木2-13-2 1階 ADMISSION FREE WEBSITE:www.compath.city/event-details/hidden-landscapes
歴史に輝く画期的な造形教育
喪失から生まれた、エモーショナルな造形
写真家が紡ぐ、コンゴの地元民たちの神話
別角度から照らされた、深遠な時の概念
今週のおすすめアート
さまざまな素材と技法の掛け合わせから生まれる関係
京都を舞台に写した、青春をめぐる1冊
アートディレクターと写真家が交わす美しき対話
60sに描かれた色彩豊かな少女たちの日常
日常に存在する儚い瞬間を捉えた写真集
柔らかな奥行きをまとうコラボレーションシューズ
未来への好奇心を表情に宿すニュアンスカラー
10周年を祝した記念号が発売
「宿」をテーマに昇華される生命観
オフィスでの日常に隠された内面世界
遊び心に満ちた彫刻が輝くリング
軌跡と進化が織り成す「MACKINTOSH」2024年秋冬コレクション
横浪修の作品集「Assembly Teshikaga」が「Lula BOOKS」より発売
Lula Japan編集部に聞いた思い出の1枚