Top Photo：View of the exhibition “LOCKDOWN SELF-PORTRAITS” at Perrotin Tokyo, 2020, Photographer: Kei Okano, Courtesy of Perrotin
Top Photo：Claire Tabouret, Self – Portrait at the table, Acrylic on canvas,100 x 81 x 2 cm, Photographer: Marten Elder, Courtesy of the artist and Perrotin

Claire Tabouret

都市封鎖の最中に生み出されたセルフポートレート

Art&Culture
30.Nov.2020

ロサンゼルスを拠点に活動するフランス人アーティスト Claire Tabouretの個展「Lockdown Self-portraits」が、ペロタン東京にて12月31日（木）まで予約制で開催中。

Claire Tabouret, Self-Portrait as a Tired Gold Miner, Acrylic on panel, 61 x 46 x 3.8 cm, Photographer: Marten Elder, Courtesy of the artist and Perrotin

Claire Tabouret, Self – Portrait at the table, Acrylic on canvas,100 x 81 x 2 cm, Photographer: Marten Elder, Courtesy of the artist and Perrotin

Claire Tabouret, Self – Portrait in a Robe (green), Acrylic and ink on paper, Unframed : 142 x 108 cm, Photographer: Marten Elder, Courtesy of the artist and Perrotin

Claire Tabouretは、集団肖像画や対峙する人物の身体などを中心とした、緩やかなブラシストロークによるペインティングやモノプリントの作品を制作してきた。

日本初個展となる今展では、ロックダウンの最中にTabouret自身の姿を描いた新作ペインティングのシリーズ「Lockdown Self-portraits」を発表。

これまで2人以上の人物たちの関係性にフォーカスした作品を多く制作してきたTabouretは、人々が集う機会が少なくなった昨今の情勢を受け、自ずと自分自身と鑑賞者との間のダイナミクスに焦点を当てたセルフポートレートを描くようになったという。

視線をこちらに向けず、消えてしまいそうな儚さを感じさせるTabouretの表情には、制作時の状況の不確実性や、「今ここに存在していること」に対する不安感が反映されている。

View of the exhibition “LOCKDOWN SELF-PORTRAITS” at Perrotin Tokyo, 2020, Photographer: Kei Okano, Courtesy of Perrotin

さらに、ペインティング作品に加えて新作モノプリントのシリーズもお披露目。

制作プロセスの性質上、ひとつひとつの作品に含まれている前作の残像は、モチーフの繰り返しによって展覧会全体にジャズの即興演奏のような音楽的なリズムを生み出し、一体となったペインティングとモノプリントは、鑑賞者に自身が見たものの記憶を問うよう促している。

内側へと向けられた、心許なげな眼差し。
閉鎖された環境下で「描くこと」への衝動が向かったその先を確かめて。

PERROTIN TOKYO
03-6721-0687

【Claire Tabouret “Lockdown Self-portraits”】
DATE：12月31日（木）まで開催中
※日曜、月曜、祝日休館
※予約制にて開催
TIME：12:00pm～6:00pm
PLACE：ペロタン東京
ADDRESS：東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1階
ADMISSION FREE
WEBSITE：leaflet.perrotin.com/view/95/lockdown-self-portraits
※開催日時は変更（短縮）になる可能性がございます。最新情報はギャラリーのウェブサイトをご確認ください。