Top Photo:© 1995 TV MAN UNION
能登半島地震で被害に遭った石川県輸島市への支援として、是枝裕和の長編デビュー作「幻の光」のデジタルリマスター版が、8月2日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて順次公開される。
芥川賞を受賞した作家 宮本輝の同名小説を原作とし、日本を代表する名匠 是枝裕和監督の長編映画デビュー作でもある今作。 石川県輪島市を舞台に「喪失と再生」というテーマを陰影深い映像で表現し、公開当時の1995年に第52回ヴェネチア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞、国内でも連日満席の話題作となった。
物語の主人公は、12歳の時に祖母が失踪した過去を持つゆみ子。 大人になり結婚して息子の勇一を授かるも、夫は動機が分からないまま自転車の鍵だけを残して自殺してしまう。 愛する人を次々と失った記憶と引き止められなかった悔恨を胸に秘めた彼女は、5年後、日本海に面する奥能登の小さな村に住む民雄と再婚することに。 新しい家族に囲まれて日々を送る中で、生と死、喪失と再生に向き合う姿が、能登の雄大な自然と共に描かれた。
今回のリバイバル上映は、当時皆が新人であった撮影チームに快く協力してくれた輸島市への恩返しとして企画されたもの。 2024年1月に発生した能登半島地震からの復旧復興を祈念し、収益から諸経費を除いた全額が輪島市に届けられる。
光と影の狭間で揺れる、繊細で強い情緒。 1人の女性の物語が、人々の心に美しい痛みと救いを宿す。 【Maborosi】 RELEASE DATE:8月2日(金) ※Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて順次公開 WEBSITE:maborosi.online/#theaters//
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