Top Photo:© PETIT CHAOS - CHALK & CHEESE FILMS - BALDR FILM - LES FILMS FAUVES - ARTE FRANCE CINÉMA - 2024
第77回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した映画「All We Imagine as Light(邦題:私たちが光と想うすべて)」が、Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国にて順次公開中。
監督を務めたのは、本作が自身初の長編劇映画となるPayal Kapadia。 1986年、インド・ムンバイに生まれた彼女は、インド映画テレビ研究所で映画の演出を学ぶ。 2015年に製作した実験的な短編ドキュメンタリー「The Last Mango Before the Monsoon」は2018年ベルリン国際映画祭でプレミア上映され、同年のアムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭で審査員特別賞を受賞。 その後製作した13分間の短編「Afternoon Clouds」や初長編ドキュメンタリー「A Night of Knowing Nothing(邦題:何も知らない夜)」も、それぞれ世界的に高評価を獲得した。
カンヌ国際映画祭グランプリの獲得という、インド映画界初の快挙を達成した本作。 ムンバイの病院で働きながら帰らぬ夫を待つ既婚の女性 Prabhaと密かにイスラム教徒の恋人を持つ陽気なルームメイト Anu、そして病院の食堂で住居を追われ故郷に帰るParvathyという3人に、都会で懸命に生き、自由を求める女性たちの姿が投影された。 世代や境遇、性格も異なり、初めは分かり合えなかった彼女たちは、人生のままならない状況に対峙する中で支え合っていく。 ただ相手の存在を「認める」という温かな視線は国境や人種を越えた共感を生み、リアリティのある友情を描いた物語は儚くも決して消えることのない光を放つ。 また、淡く優しい映像美、洗練されたサウンドが夢のように詩的で幻想的な世界観を紡ぎ出し、これまでのインド映画のイメージを一新する。
世界中をそっと照らす、優しさに満ちた新たな傑作。 自由を願い共に奮闘する彼女たちの生きざまが、鑑賞者の心を静かに揺らす。 CETERA INTERNATIONAL www.cetera.co.jp/ 【All We Imagine as Light】 RELEASE DATE:7月25日(金) ※Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国にて順次公開中 WEBSITE: watahika.com/
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