Luigi Ghirri

Top Photo:ルイジ・ギッリ《ザルツブルク、1977》 〈F11、1/125、自然光〉より 1977年 ©Heirs of Luigi Ghirri
Top Photo:ルイジ・ギッリ《レッジョ・エミリア、1985》 〈イタリアの風景 – エミリア通りの散策〉より 1985年 ©Heirs of Luigi Ghirri

Luigi Ghirri

イタリアを代表する写真家のアジア初個展

イタリアを代表する写真家 Luigi Ghirriの展覧会「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」が、東京都写真美術館にて7月3日(木)から9月28日(日)まで開催される。

ルイジ・ギッリ《ザルツブルク、1977》 〈F11、1/125、自然光〉より 1977年 ©Heirs of Luigi Ghirri

1943年、イタリアのレッジョ・エミリア県スカンディアーノに生まれたLuigi Ghirri。
測量技師としてのキャリアを積んだのち、コンセプチュアル・アーティストたちとの出会いをきっかけに70sから本格的に写真制作を開始した。
以降、色彩、空間、光に対する類稀な美的感覚とありふれたものをユーモラスに視覚化する才能によって、主にカラー写真による実験的な写真表現を探求する。


Ghirriにとって写真とは現実世界の複製ではなく、フレーミングされた「見られた」視覚的断片によって風景を作り出すための手段であった。
彼は撮影という表現方法を通して、通り過ぎる風景の中に現実とイメージの関係性を見出し、「在」と「不在」、外的世界と内的世界について思索した。

また制作活動のみならず、写真専門の出版社 Punto e Virgolaを仲間たちと共に設立。
さらにプロジェクト大学で写真理論に関する講義を行うなど多岐にわたる活動を展開したのち、1992年に逝去した。

ルイジ・ギッリ《レッジョ・エミリア、1985》 〈イタリアの風景 – エミリア通りの散策〉より 1985年 ©Heirs of Luigi Ghirri

本展は、東京都写真美術館の総合開館30周年を記念した、 Ghirriのアジア初となる美術館個展。

70sから晩年にかけて撮影されたイタリアや旅先の風景、アーティストのスタジオ、自宅の室内、美術品、看板やポスター、窓や鏡に映る風景など、多様な視覚的断片によって構成された風景表現が展開される。

また会期中、2022年に公開されたドキュメンタリー映画「Infinito」を日本語字幕つきで日本初上映。
あわせて、彼の活動を語る上で欠かせない存在であり、グラフィック・デザイナーとして活躍した妻 Paola Borgonzoniの作品や資料も公開し、約20年にわたるGhirriの写真に対する多角的な思考を辿る。

ルイジ・ギッリ《グリッツァーナ・モランディ、1989-90》〈ジョルジョ・モランディのアトリエ〉より 1989-90年 東京都写真美術館蔵 ©Heirs of Luigi Ghirri

「写真であると同時に地図や設計図を作りたかった」と語る、イタリアのカラー写真のパイオニア。
彼が探求し続けた風景に対する解釈と、その独自の輝きに触れて。



TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM
03-3280-0099



【TOP 30th Anniversary Luigi Ghirri Infinite Landscapes】
DATE:7月3日(木)~9月28日(日)
※月曜休館
※月曜が祝日の場合は開館、翌平日は休館
TIME:10:00am~6:00pm
※木曜、金曜は8:00pmまで
※ただし8月14日(木)~9月26日(金)までの木曜、金曜は9:00pmまで
※入館は閉館の30分前まで
PLACE:東京都写真美術館
ADDRESS:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
ADMISSION:一般 ¥800、学生 ¥640、高校生・65歳以上 ¥400
※中学生以下無料
※チケットの詳細は展覧会および美術館のウェブサイトをご確認ください。
WEBSITE:topmuseum.jp/contents/exhibition/index-5073.html

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