風景や建物、人物、物撮りなど、幅広い被写体の撮影を手がける丸尾和穂。

岡山県出身の彼女は、シグマラボ、都内スタジオ勤務を経て2009年に独立し、2025年より東京と山梨の2拠点生活を開始した。

本作は、日常に息づく小さな自然と、そこに宿る普遍的な輝きを捉えた作品集。

拠点の1つである東京の一室での出来事やベランダからの眺めを中心に、集合住宅の敷地内など生活圏内で丸尾が特別な瞬間だと感じた場面が収録されている。

変化の激しい東京で鈍化していく自身の感性や感覚に危うさを覚える一方で、猫や植物、窓から差し込む陽の光などに重要な何かの気配を感じるようになったという丸尾。

本作は同じ繰り返しのように思える日常に潜む、そうしたささやかな幸せの存在を拾い集めた1冊となっている。

丸尾は自然豊かな草や樹木、花や動物を「守る側の生き物でありたいと思いながら、次に生まれることがあれば、草木のような植物に生まれたいとも思う」と語っている。

見過ごされがちな生命の息吹や、大切な身近の存在。
動物や草木のそばで感じる穏やかな幸福に包まれて。



BOOK AND SONS
03-6451-0845



【Kazuho Maruo “Dawn Chorus”】
DATE：7月15日（火）まで
※水曜定休
TIME：12:00pm～7:00pm
PLACE：BOOK AND SONS
ADDRESS：東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
ADMISSION FREE
WEBSITE：bookandsons.com/blog/dawn-chorus.php

【“Dawn Chorus” by Kazuho Maruo】
PRICE：￥4,400
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※予約販売
※6月26日（木）より順次発送