Coco Capitán
京都を舞台に写した、青春をめぐる1冊
スペイン生まれのアーティスト Coco Capitánの写真集「おおきに青春」が発売中。
1992年、スペイン・セビリアに生まれ、2016年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで写真分野の芸術修士課程を修了したCoco Capitán。
現在はロンドンとマヨルカ島を拠点に、写真や絵画、インスタレーション、散文などさまざまな制作を行っている。
京都を舞台にした今作は、青春という儚くも形成的な時期に別れと感謝を捧げた、切なさのあるシリーズ。
古都の文化を背景に写真と建物の内観を融合させ、学校のミュージシャンやスケートボーダー、僧侶、舞妓など、若者たちの親密なポートレートを通して青春の精神を捉えている。
「KYOTOGRAPHIE」のレジデンスの一環として京都で3ヶ月を過ごしたCapitánは、レンズを通して普遍的な10代の帰属欲求を探求し、集団生活において見られる個性と均一性との間に見られる葛藤を浮き彫りにした。
彼らとの出会いの感情的な深みに注目した写真群は、若者のルーティンや日課が、アイデンティティーや変容に関するより広範な問題を反映していることを物語っている。