1992年にスペイン・セビリアで生まれ、現在はロンドンとマヨルカ島を行き来しながら活動を行うCoco Capitán。

2016年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートの写真分野の修士課程を修了後、ファインアートとコマーシャルアートの領域をまたいで写真や絵画、インスタレーション、散文などを制作してきた。

開催中の「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023」では、KYOTOGRAPHIEのレジデンスプログラムで昨年10月から12月にかけて京都で滞在制作したシリーズ「Ookini（おおきに）」を、ASPHODEL、大西清右衛門美術館、東福寺塔頭 光明院の3ヶ所で披露。

Capitánはフィルムカメラを携えて自転車で撮影に向かい、狂言師の息子や人形師の娘、舞妓など日常に伝統文化が深く根づいた人々から、大学生や高校生、偶然出会った若者まで、多岐にわたるティーンエイジャーを捉えた。


彼女が思うがままに撮影した京都の若者たちからは、伝統や制服など何らかのルールの中で個性と協調性が見え隠れする。
それは自己と他者を認め合うコミュニティの在り方と言え、ルールを設けず率直な想いを綴ったCapitánのテキストは、感情を表に出すことをためらう人々の心の蓋をそっと開けてくれる。

今展は、世界中のクラフトおよびアートの伝統を前進させる取り組みを行うロエベ財団の協賛によって開催。

ロエベ財団はその活動の一環として、4世紀以上茶の湯釜造りを業としてきた釜師の一家 大西清右衛門家に対する6年間の資金援助プログラムをスタートし、その息子 清太郎を写したドキュメンタリーに同家が茶の湯釜工芸に寄せる想いを記録した。

さらに「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023」では、大西清右衛門美術館でCapitánが撮影した彼の写真が、繊細なドキュメンタリーと共に展示されている。

あらゆる可能性が開かれた、瑞々しい次世代の肖像。
伝統文化が根を下ろす古都で育まれた、若きエネルギーの胎動を感じて。



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【KYOTOGRAPHIE International Photography Festival 2023 “Coco Capitán With the support of LOEWE FOUNDATION”】
ASPHODEL
DATE：5月14日（日）まで開催中
※5月10日（水）休館
TIME：11:00am～7:00pm
※入場は閉館の30分前まで
PLACE：ASPHODEL
ADDRESS：京都府京都市東山区八坂新地末吉町99-10
ADMISSION：一般 ￥1,000、学生 ￥800
※パスポートチケット、単館チケットの詳細はKYOTOGRAPHIEのウェブサイトをご確認ください。
WEBSITE：www.kyotographie.jp/programs/2023/coco-capitan-2/
※本会場の展示のみ、ロエベ財団とハースト婦人画報社と共同協賛

ONISHI SEIWEMON MUSEUM
DATE：5月14日（日）まで開催中
※5月8日（月）休館
TIME：10:00am～4:30pm
※入場は閉館の30分前まで
PLACE：大西清右衞門美術館
ADDRESS：京都府京都市中京区三条通新町西入る釜座町18-1
ADMISSION：パスポートあり ￥800、パスポートなし ￥1,600
※パスポートチケット、単館チケットの詳細はKYOTOGRAPHIEのウェブサイトをご確認ください。
WEBSITE：www.kyotographie.jp/programs/2023/coco-capitan-3/

KOMYO-IN ZEN TEMPLE
DATE：5月14日（日）まで開催中
TIME：7:00am～5:00pm
※入場は閉館の30分前まで
PLACE：東福寺塔頭 光明院
ADDRESS：京都府京都市東山区本町15丁目809
ADMISSION FREE
※光明院への志納として￥300程度お納めください。
※パスポートチケット、単館チケットの詳細はKYOTOGRAPHIEのウェブサイトをご確認ください。
WEBSITE：www.kyotographie.jp/programs/2023/coco-capitan/