Top Photo:les créatures – marilou parolini ©varda estate
今年3月に90歳で旅立った、ヌーヴェルヴァーグを代表する映画監督 Agnès Vardaの特集上映「RENDEZ-VOUS avec AGNÈS アニエス・ヴァルダをもっと知るための3本の映画」が、シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次開催される。
ひらめき、創造、そして共有。 長きに渡るキャリアの中で40本以上の短篇、長編劇映画、ドキュメンタリーを生み出し、女性映画監督の草分けとなったAgnès Varda。 愛にあふれた温かな眼差しと、冷徹とも言えるほどの厳しい観察眼の両方を通じて世界を捉え、写真家やヴィジュアルアーティストとしても活動した彼女は、死の直前まで飽くなき好奇心と情熱を持って創作活動を続けた。
今回特集上映される作品の中には、Vardaの遺作となった「Varda par Agnès(邦題:アニエスによるヴァルダ)」がラインナップ。 今作は、1954年のデビュー作から世界の映画賞に輝いた2017年の前作「Visages Villages(邦題:顔たち、ところどころ)」まで、60年以上に及ぶVardaの創作の歴史を、本人の軽妙なナレーションと貴重な映像で綴ったセルフポートレート。 人々を魅了する彼女のチャーミングな人柄と、驚異的なその足跡を存分に伝える、集大成的なドキュメンタリー作品となっている。 また、巨匠 Alain Resnaisが編集を務め、ヌーヴェルヴァーグに先立つ先駆的な作品として評価されたVardaの初監督作「La pointe courte(邦題:ラ・ポワント・クールト)」と、彼女が68年間住んだパリ14区の商店街の人々の暮らしを点描したドキュメンタリー「Daguerréotypes(邦題:ダゲール街の人々)」の、日本の劇場では初公開となる2作品も同時に上映される。
映画を愛し、人生を愛した、ヌーヴェルヴァーグの祖母。 ささやかな日常を掬い上げ、きらめきを与えてくれたVardaに、もう一度会いに行って。 【RENDEZ-VOUS avec AGNÈS】 RELEASE DATE:12月21日(土) ※シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開 FILMS:「アニエスによるヴァルダ」(2019)、「ラ・ポワント・クールト」(1954)、「ダゲール街の人々」(1975) WEBSITE:www.zaziefilms.com/agnesvarda/
伝説的セレクトショップの美しき終章
名匠が綴るサルヴァトーレ・フェラガモの半生
メゾンが照らし出す、ヌーヴェルヴァーグの旗手の全貌
スポーツの記憶とロマンスを重ねたコレクション
美しいヴィジュアルと共に織り成すコレクション3選
旅とプリーツが紡ぐ衣服の軌跡
今週のおすすめアート
「CHANCE」をテーマにした特別号の表紙2種が公開
アジア最大規模のブックフェアにLula Japanが初出展
聖夜の情景を見つめるストール
海の気配と共に紡ぐ、1つの序章
日常にある柔らかな瞬間
香りと潤いを届けるボディミスト
メンズアイテムが描く新しい輪郭に包まれて。杉咲花が魅せるダウンコートの今。
繊細なディテールに宿る眼差し
最新号の内容を紹介
世にも美しい名作たち 04
冬の装いに遊び心を添えるニットアクセサリー
光と影のあわいに宿る「CHROME HEARTS」のアイウェア
杉咲花と「TATRAS」が軽やかに今をまとう、ダウンコートの新しい着こなし
世にも美しい名作たち 03
小さな雨の日の物語
矛盾から紡ぐ「AKIKOAOKI」の服作り
思い込みが形作る色や形の意味
そばに在り続ける、純白の雪景色
デザイナー 若林亜希子が「Duality」を紐解く
田中雅也「Duality」のエキシビションをレポート
ポーランドの注目デザイナーが紡ぐ、身にまとう芸術
作品集「Duality」が体現する田中雅也の写真表現
田中雅也による初の写真集「Duality」が「Lula BOOKS」より発売
「YOHEI OHNO」が語る、創造の歩み