René Clair

René Clair

特集上映で蘇る、リリカルなパリの下町

フランスが誇る映画の巨匠 René Clairの没後40年を記念した特集上映「ルネ・クレール レトロスペクティブ」が、10月15日(金)より新宿武蔵野館他全国で順次公開。

オリジナルイラストポスター 画=木内達朗

1898年のパリに生まれ、無声映画から発声映画へ、モノクロからカラーへ、そしてワイドスクリーンへと映画技術が目まぐるしく発展していく中、常に第一線の監督として活躍し続けたRené Clair。

26歳の若さで写真家 Man Rayや画家 Marcel Duchamp、音楽家 Erik Satieらと1924年に発表したシュルレアリスム短編映画「Entr'acte(邦題:幕間)」では、映像と音楽の大胆なコラボレーションを試みて世界を熱狂させた。

その後も40年以上にわたる多彩なフィルモグラフィーを通じてフランス映画の黄金時代を築き上げ、Charles Chaplinや小津安二郎といった名だたる映画監督にも影響を与えている。

『巴里の屋根の下』
『ル・ミリオン』
『自由を我等に』
『巴里祭』

今特集では、4Kデジタル修復版で現代に蘇った5つの傑作を上映。

パリの下町で花咲く若者たちの恋の行方を描いた「Sous les toits de Paris(邦題:巴里の屋根の下)」と「Quatorze Juillet(邦題:巴里祭)」、動きによる笑いを随所に散りばめた「(邦題:ル・ミリオン)」、社会批判を込めつつ男たちの友情と恋を大らかに描いた「À nous la liberté(邦題:自由を我等に)」というトーキー初期の4作品と、円熟期の集大成となる可笑しくも切ない人情喜劇「Porte des Lilas(邦題:リラの門)」がラインナップする。

『リラの門』

40年の時を越えて届いた、Clairからの贈りもの。
耳に残る素晴らしい歌声とユーモアたっぷりの物語が融合し、優しく心に響きわたる。



【René Clair Rétrospective】
RELEASE DATE:10月15日(金)
※新宿武蔵野館他全国で順次公開
FILMS:
「巴里の屋根の下」(1930)
「ル・ミリオン」(1931)
「自由を我等に」(1931)
「巴里祭」(1933)
「リラの門」(1957)
WEBSITE:www.cetera.co.jp/rene40/

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