mois de la critique

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ヌーヴェルヴァーグのユニークな巨匠

フランス映画の隠れた名作を紹介する特集「第6回映画批評月間 ~フランス映画の現在をめぐって~」が、東京日仏学院エスパス・イマージュにて6月6日(金)から7月19日(土)まで開催される。

Institut Françaisがフランスの映画媒体、批評家らと協力し、日本では上映されることが少ない選りすぐりのフランス映画を紹介する特集「映画批評月間 ~フランス映画の現在をめぐって~」。

第6回となる今回は、今秋新作「Saturn Bowling(邦題:サターン・ボウリング)」が日本公開予定のPatricia Mazuyと共に、ヌーヴェルヴァーグの監督 Luc Moulletに焦点が当てられる。

1937年、パリで生まれたLuc Moullet。
ヌーヴェルヴァーグ唯一のバーレスク映画作家であり、フランスをはじめ世界中でカルト的な人気を誇る。

18歳でFrançois Truffaut、Jacques Rivette、Jean-Luc Godard、Éric Rohmerらと並んで映画雑誌 Les Cahiers du cinémの批評家となった彼は、名著「Politique des acteurs(俳優作家主義)」やLuis Buñuel、Fritz Langなど著名な監督についてのモノグラフを発表し、1960年に監督デビュー。

1966年からは俳優、さらにプロデューサーとしても活動し、短編から長編まであらゆるフォーマットやジャンルで38本の映画を製作した。

今回上映されるのは、7本の長編映画と8本の短編・中編映画。

「Brigitte et Brigitte(邦題:ブリジットとブリジット)」のようなコメディから、パートナーである女性と共に製作した実験的作品「Anatomie d'un rapport(邦題:カップルの解剖学)」、そして過激なドキュメンタリーである「Genese d'un repas(邦題:食事の起源)」まで、さまざまなテーマを追ってきた作家の特異な製作感が浮き彫りにされる。


日本ではめったに鑑賞できない貴重なフランス映画群。
ヌーヴェルヴァーグの奇才が生み出した、多岐にわたる映像を堪能して。



INSTITUT FRANÇAIS DE TOKYO
03-5206-2500



【mois de la critique】
DATE:6月6日(金)~7月19日(土)
PLACE:東京日仏学院エスパス・イマージュ
ADDRESS:東京都新宿区市谷船河原町15
PRICE:¥1,100
WEBSITE:culture.institutfrancais.jp/event/cinema20260606

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