Top Photo:『ジャスト・ライク・アット・ホーム』
ハンガリー出身の映画監督 Mészáros Mártaの特集上映「メーサーロシュ・マールタ監督特集 第2章」が、11月14日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国にて順次公開される。
1931年、ハンガリーに生まれた映画監督 Mészáros Márta。 同国を代表する名匠Jancsó Miklós の手引きによって1968年、「The Girl(邦題:エルジ)」で長編劇映画デビューを果たした。 1975年には「Adoption(邦題:アダプション/ある母と娘の記録)」で、女性監督として初めてベルリン国際映画祭の最高賞である金熊賞を受賞。 その後もカンヌ国際映画祭やシカゴ国際映画祭などで数々の賞を獲得した。 監督作にはSzabó LászlóやAnna Karina、Isabelle Huppert、Delphine Seyrigなどの名優がこぞって出演し、Agnès Vardaは自身の制作の参考としたことを明かしている。
2023年5月に公開された「メーサーロシュ・マールタ監督特集 女性たちのささやかな革命」に続く今回の特集では、代表連作「日記」3部作を含む7作品を新たにラインナップ。 孤児として育った女性が両親を追い求めるデビュー作「The Girl」、中年の危機に瀕した未亡人の息苦しさをシスターフッド的に描破した「Binding Sentiments(邦題:月が沈むとき)」、階級格差が恋人同士の結びつきを蝕む「Riddance(邦題:リダンス)」など、初期作品には「家族」の有りさまを洞察するMészárosの作家性が光る。
Anna Karinaを共演に迎えた中期の傑作「Just Like at Home(邦題:ジャスト・ライク・アット・ホーム)」では、血の繋がらない男と少女の親子のような親密さにカメラが向けられ、やはりここでも「家族」の形が問い直される。
そして「日記」3部作は、冷戦下の恐怖政治を生き抜いた彼女自身の記憶を色濃く反映。 軍靴の足音が耳から離れない中で生き別れた両親への思いがこだまする、パーソナルな一大叙事詩の全貌がスクリーンに立ち現れる。
東欧の女性監督が描く、規範にとらわれない家族の在り方。 激動の時代を生きてきた彼女の傑作の数々に触れて。 TOEI VIDEO www.toei-video.co.jp/ 【Mészáros Márta Chapter 2】 RELEASE DATE:11月14日(金) ※新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国にて順次公開 FILMS: 「エルジ」(1968) 「月が沈むとき」(1968) 「リダンス」(1973) 「ジャスト・ライク・アット・ホーム」(1978) 「日記 子供たちへ」(1980~1983) 「日記 愛する人たちへ」(1987) 「日記 父と母へ」(1990) WEBSITE:www.meszarosmarta-feature.com/#top
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