Sandra Hüller

Top Photo:©2023 Frauke Finsterwalder / Walker + Worm Film / MMC Independent / C‑Films AG / Dor Film Produktionsgesellschaft
Top Photo:©2023 L.F.P. – Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne‐Rhône‐Alpes Cinéma

Sandra Hüller

世界的に注目を集める俳優の表現の軌跡

ドイツを代表する俳優 Sandra Hüllerの特集上映「ザンドラ・ヒュラー 変幻する『わたし』のかたち」が、YEBISU GARDEN CINEMAにて10月16日(木)まで開催中。

©2006 Hans‑Christian Schmid/23/5 Filmproduktion GmbH

1978年、ドイツ・ズールに生まれた俳優 Sandra Hüllerは、エルンスト・ブッシュ演劇芸術大学を卒業後、舞台俳優として活躍し高い評価を獲得。

映画の分野では監督 Hans-Christian Schmidによる「Requiem(邦題:レクイエム)」(2006)で鮮烈なデビューを飾り、ベルリン国際映画祭銀熊賞をはじめとする数々の映画賞を受賞した。

その後もさまざまな作品に出演し、2023年には主演を務めた「The Zone of Interest(邦題:関心領域)」と「Anatomy of a Fall(邦題:落下の解剖学)」が、それぞれアカデミー賞の国際長編映画賞とカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞している。

©Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023 『
©2023 L.F.P. – Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne‐Rhône‐Alpes Cinéma

旧東ドイツに生まれ育ったHüllerは、かつてその地に漂っていた即物的でない温かさをまとい、今日の映画市場やスターシステムに回収されることのない、非商業主義的な姿勢を感じさせる。
流動的で、固定的なイメージを拒むような演技スタイルは、演技とは何か、役とは何かという問いに対して新たな答えを示していく。

©Komplizen Film
©2024 Row Pictures GmbH, Zischlermann Filmproduktion GmbH, Lichtblick Film & TV Produktion GmbH, ZDF, ARTE
©2018 Sommerhaus Filmproduktion GmbH

今回の特集では、彼女が出演した代表作と日本未公開作品を通じて、その変幻自在な表現の軌跡を紹介。

初長編主演作である実話「Requiem」、アウシュビッツ強制収容所の隣で日常を生きる家族を描いた「The Zone of Interest」、ベストセラー作家の妻に殺人容疑がかかる「Anatomy of a Fall」。
そして父娘のユニークな再生劇「Toni Erdmann(邦題:ありがとう、トニ・エルドマン)」、さらにエリザベート皇后と侍女のムードが漂う関係を描く日本初公開の「Sisi & I(邦題:エリザベートと私)」など、ミステリー、歴史劇、社会派ドラマ、コメディ、ロマンスに至るまで多岐にわたるジャンルがラインナップする。

©2023 Frauke Finsterwalder / Walker + Worm Film / MMC Independent / C‑Films AG / Dor Film Produktionsgesellschaft

スクリーンを越えて心を揺さぶる、圧倒的な存在感。
多様な作品群の中で埋もれずに在る、彼女の核を探して。



GOETHE INSTITUT TOKYO
03-3584-3201



【Sandra Hüller “The Art of Ambivalence”】
DATE:10月16日(木)まで開催中
PLACE:YEBISU GARDEN CINEMA
ADDRESS:東京都渋谷区恵比寿4-20-2 恵比寿ガーデンプレイス内
ADMISSION:一般 ¥2,000、シニア ¥1,300、大学生 ¥1,500、高・中学生 ¥1,000
FILMS:
「落下の解剖学」(2023)
「関心領域」(2013)
「希望の灯り」(2018)
「ありがとう、トニ・エルドマン」(2016)
「エリザベートと私」(2023)
「二対一 東ドイツ通貨統一の夏に発見した大切なこと」(2024)
「レクイエム」(2006)
WEBSITE:www.goethe.de/ins/jp/ja/kul/nlk/san.html#accordion_toggle_26861980_1

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