Claude Lelouch

Claude Lelouch

洒脱なフランス映画の名作たち

フランス映画の巨匠 Claude Lelouchの特集上映「男と女 -クロニクルズ-」が、新宿武蔵野館他全国にて順次公開中。

1973年フランスに生まれ、報道カメラマンとしてキャリアをスタートしたClaude Lelouch。

1966年公開の「Un homme et une femme(邦題:男と女)」は世界的に注目を浴び、カンヌ国際映画祭パルム・ドールやアカデミー賞 外国語映画賞など数々の映画賞に輝いた。

以後、作曲家のFrancis Laiと組み、「13 Jours en France(邦題:白い恋人たち)」(1968)、「Les Uns et les Autres(邦題:愛と哀しみのボレロ)」(1981)、「Les Misérables(邦題:レ・ミゼラブル)」(1995)など、スタイリッシュな恋愛映画や革新的な野心作を精力的に制作している。

本上映は2025年5月に開催された第78回カンヌ国際映画祭にて、2枚組の公式ポスターに「Un homme et une femme」の場面写真が採用されたことを記念するもの。
2種のポスターが用意されたのはカンヌ国際映画祭の歴史上初めてであり、一方はJean-Louis Trintignant、もう一方にAnouk Aiméeの顔が映し出された。

元々は低予算のインディペンデント映画として制作された本作は、当時28歳のLelouchが共同脚本、製作、撮影を兼ねて自主制作し、少数精鋭のチームにより約4週間で撮影を敢行。
圧倒的に洗練された映像と音楽が融合する実験は詩的効果を生み、ミュージックビデオの原点の1つにもなっている。

政治の季節と呼ばれた騒乱の時代に異彩を放った大人のラブロマンスは、不朽の名作として世界に影響を与え続ける。

特集では「Un homme et une femme」の他、早朝のパリの街をフェラーリ 275 GTBが猛スピードで駆け抜ける「C'etait un rendez-vous(邦題:ランデヴー)」、冒頭に「Un homme et une femme」のラストシーンが引用される「La Bonne Annee(邦題:男と女の詩)」、そしてかつて運命の恋に落ちた2人が再会を果たす続編「Les plus belles annees d'une vie(邦題:男と女 人生最良の日々)」が上映される。

年月を経ても色褪せない、洒脱な名作の数々。
巨匠が作り上げたフランス映画の真骨頂に酔いしれて。



MUSASHINO-KAN SHINJUKU
03-3354-5670



【A MAN AND A WOMAN-CHRONICLES】
RELEASE DATE:9月5日(土)
※新宿武蔵野館他全国順次公開中
WEBSITE:www.manandwoman-chronicles.com/

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