第78回カンヌ国際映画祭でのプレミア上映で、7分半にわたるスタンディングオベーションを浴びたWes Andersonの最新作である「The Phoenician Scheme」。

今年5月にアメリカで先行公開され、その後の拡大公開では興行収入ランキングのベスト10入りを果たすなど、世界を席巻し続けている本作がついに日本で公開を迎える。

本作でWesは、「本物」を使うことに徹底的にこだわったという。

邸宅を飾る美術品は、Pierre-Auguste Renoirの作品はナーマド・コレクションから、René Magritteの作品はピーチ・コレクションから、その他の作品はハンブルク美術館から提供を受けている。

さらに物語に登場する「世俗的なロザリオ」は「CARTIER」によって制作され、他にも「PRADA」によるリュックサックや、「DUNHILL」による宝石をあしらったコーンパイプなど、一流ブランドが手がけた「本物」が集結している。

物語の舞台となるのは、50sの「現代の大独立国フェニキア」という架空国家。

6度の暗殺未遂から生き延びた大富豪 Zsa-zsa Kordaは、フェニキア全域に及ぶ陸海3つのインフラを整備する大規模プロジェクト「フェニキア計画」の実現を目指していた。
しかし、とある妨害によって画策していたビジネスが危機的状況に陥ってしまう。

打開を目指すZsa-zsaは、疎遠にしていた修道女見習いの一人娘 Lieslを後継者に指名し、彼女を連れて旅に出る。
その長い旅路では、Lieslによってさまざまな気づきを得ていくZsa-zsa、そして冷え切っていた父娘の関係が変化していくさまがコミカルに描かれていく。

一大プロジェクトをめぐり、奮闘する父娘の旅。
ウィットに富んだ鮮やかな映像の中で、心の奥にある希求が浮かび上がる。



PARCO MOVIE
www.cinequinto.com/parco-movie/



【The Phoenician Scheme】
RELEASE DATE：9月19日（金）
※TOHOシネマズシャンテ、渋谷ホワイトシネクイントその他全国で順次ロードショー
WEBSITE：zsazsakorda-film.jp/