Yurie Nagashima

Top Photo:©︎Yurie Nagashima
Top Photo:長島有里枝, Idol collage (Self-portrait with Aya), 2016-2025, C-print, gelatin silver print, pencil

Yurie Nagashima

手を動かすことで再解釈された日常の美学

写真家の長島有里枝による個展「ガレージセール」が、MAHO KUBOTA GALLERYにて4月26日(土)まで開催中。

©︎Yurie Nagashima

1973年に東京都で生まれ、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業した長島有里枝。

家族のヌード写真やセルフポートレートをテーマにした作品で注目された彼女は、近年では2021年に金沢21世紀美術館で開催された展覧会「ぎこちない会話への対応策—第三波フェミニズムの視点で」でゲストキュレーターを務め、2023年には名古屋の港まちポットラックビルでの個展「ケアの学校」で会場を自身のスタジオとして公開してパフォーマンスやイベントを行うなど、多岐にわたる活動を続けている。

長島の眼差しは一貫して日常に根差しており、身近なもの、すなわち自分自身、家族、ペット、親しい友人や仕事仲間、そして普段のひと時に向けられている。
その奥深さとじっくり向き合いながら自身の表現を育んできた姿勢は、時間をかけて大切に育てられた作品の中に、静かな強さと深い温もりを感じさせる。

長島有里枝, Idol collage (Self-portrait with Aya), 2016-2025, C-print, gelatin silver print, pencil
長島有里枝, Idol collage on Bull thistle, 2017-2025, C-print, gelatin silver print, pencil

同ギャラリーにおいて2020年以来3回目の個展となる今展では、愛猫・愛犬を捉えた新作のモノクロームプリントや彫刻をはじめ、これまでに発表してきた作品に手焼きプリントのコラージュや鉛筆のドローイングを加えて再構成して新たな作品として展示。

長島が扱うセルフポートレート、静物、動物、風景といったテーマは、18世紀の女性アーティストたちが社会的制約の中で選ばざるを得なかったモチーフと重なり、彼女は歴史的・社会的背景を意識しながら、それらを自身の視点を通じて時間を超えた新たな表現へと昇華している。

モノクロプリントのインスタレーション
©︎Yurie Nagashima

身近な存在が持つ、静かな力強さ。
時間をかけて育まれた作品に込められた力に心が揺さぶられる。


MAHO KUBOTA GALLERY
03-6434-7716



【Yurie Nagashima “Garage sale”】
DATE:4月26日(土)まで開催中
※日曜、月曜、祝日休廊
TIME:12:00pm~7:00pm
PLACE:MAHO KUBOTA GALLERY
ADDRESS:東京都渋谷区神宮前2-4-7
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.mahokubota.com/ja/exhibitions/4794/

SHARE