Seungyul Lee
平面と立体を行き来する写真が問う、空間をめぐる認識
韓国・ソウルを拠点に活動する写真家 Seungyul Leeによる個展「Good Afternoon, Good Evening, and Good Night」が、PURPLEにて2月9日(日)まで開催中。
1994年韓国・ソウルに生まれ、2021年に第18回写真批評賞、2022年に第6回釜山国際写真祭ポートフォリオレビュー優秀作家に選ばれるなど注目を集めるSeungyul Lee。
さまざまな構造物や建物を含む空間の見方を再解釈する彼は、空間を解体し、再構成する過程で生じる歪みを意図的に追求している。
彼のシリーズは一貫して、写真の中の内と外、空間の中の内と外を繰り返し反転させ、平面と立体を行き来する。
Seungyulは空間の欠片を集め、1つの構造物を作ることで、空間の可変的な属性や視点によって現れるエラーや、平面媒体である写真から発現する空間感覚に対する制作を続けている。
本展のタイトル「Good Afternoon, Good Evening, and Good Night」は、映画「The Truman Show(邦題:トゥルーマン・ショー)」に登場する主人公が、作られた世界から外の世界へと出ていく時に発する台詞。
展示は内と外が重なり交差するSeungyulの作品の在り方を暗示し、私たちのいる空間と写真への問いを投げかける。
また会場では出展シリーズのうち、不特定な空間の写真を小さな模型へと再構成し、それをさらに平面の写真に記録した「Mirage」の作品集が販売中。
さらに、アートブック専門のディストリビューター twelvebooksとPURPLEがコラボレートし、海外からの輸送やサンプル利用により傷みのあるアートブックを特価販売するイベント「outletbooks by twelvebooks」も2月9日(日)まで開催されている。
内と外が交差しながら帯びていく空間の歪み。
境界を行き交う写真表現に、感覚を揺さぶられて。
PURPLE
075-754-8574
【Seungyul Lee “Good Afternoon, Good Evening, and Good Night”】
DATE:2月9日(日)まで開催中
※月曜、火曜休廊
TIME:1:00pm~8:00pm
※土曜、日曜は11:00am~7:00pm
PLACE:PURPLE
ADDRESS:京都府京都市中京区式阿弥町122-1 式阿弥町ビル3階
ADMISSION FREE
WEBSITE:purple-purple.com/exhibition/good-afternoon-good-evevning-and-good-night