Top Photo:Agnieszka Sosnowska Top Photo:Masato Ninomiya
写真家4名によるテーマ展「Monochrome Diary / Landscape」が、テラススクエアにて5月23日(金)まで開催中。
テラススクエアが企画する複数の写真家による作品展「Dialogue with photography 」の第4回となる本展は、1つのテーマを持った「テーマ展」として、モノクロームで写真撮影をするフォトグラファー4名の作品を展示。 写真は日常を記録するという意味において「日記」に例えられ、また人が睡眠時に見る「夢」はモノクロームであることが多いと知られている。 モノクロームで撮影する彼らの写真は、日常を映し出しながら非日常を感じさせ、時に「夢」のイメージを想起させる。 写真は紛れもない現実でありながら想像上のものでもあり、本展はそうした相反する性質と向き合う「写真」の在り方を問う。 参加するのは、多彩に活躍する4名のフォトグラファー。
テキサスを拠点とする写真作家 Matthew Genitempoは、土地に根差した物語や同時代の課題、ユースカルチャーへの言及を感じさせる作品で独自のポジションを確立する。 自身の出版社「TRESPASSER」を盟友の写真家 Bryan Schutmaatらと共に主宰し、これまでに 「Mother of Dogs」(2022)、「Dogbreath」(2024)、またTwin Palms Publishersから「Jasper」(2018 and 2024)を刊行した。
高校教師を続けながら、アイスランドを舞台に大判カメラで撮影を行うAgnieszka Sosnowska。 2024年に「TRESPASSER」よりリリースされた自身初となる写真集「FÖR」は、白黒で綴られる叙情性のある作品として世界各国で高い評価を得た。
神奈川県を拠点とし、風景写真を中心に活動する写真作家 Masato Ninomiya。 伊豆半島に移住した両親を撮影した「Reincarnation」では、IMA next #25のショートリストに選出されるなど、緻密なリサーチを背景に持つ思索的な作品は海外からも注目を集めている。
そして本展のキュレーターでもある加藤孝司は、ensemble magazineの編集長を務めるエディター兼写真家。 本展では自らが選出した作家たちの写真に呼応するように、都市と自然の狭間にある被膜のようなランドスケープ写真を展示する。
静けさをまとい、観る者の焦点を揺さぶるモノクローム。 さまざまな背景を持つ作品群から、写真の本質的な一断面を感じ取って。 ENSEMBLE ensemble-magazine.com 【Monochrome Diary / Landscape】 DATE:5月23日(金)まで開催中 ※土曜、日曜、祝日休館 TIME:8:00am~8:00pm ※最終日は6:30pmまで PLACE:テラススクエア1階 エントランスロビー ADDRESS:東京都千代田区神田錦町3-22 テラススクエア ADMISSION FREE WEBSITE:ensemble-magazine.com/2025/01/21/monochromediarylandscape
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