Top Photo:left - ©Ibuki Yamaguchi right - ©Mashu Suwa
写真家 山口息吹と諏訪万修による2人展「Inherently fragmentary」が、テラススクエアにて5月24日(金)まで開催中。
武蔵野美術大学を卒業後、2020年よりフィルムでの写真制作を始めた1999年生まれの山口息吹と、イメージがメディアを通過するのに伴って変化する可視性と時間について探究する、1997年生まれの諏訪万修。 過剰に繋がりを求めがちな現代にあって、誰をも表現者にし得る写真というメディアは、その公共性の高さに反し、本質的なありさまは極めて断片的と言える。 彼らの作品は、写真における断片的なものとどう向き合うかということを想像させる眼差しや精神を感じさせる。
文字通り断片としての写真と透明なコート材を平面に幾層にも重ねた諏訪の作品は、既視感と共に均質化しがちなイメージに、映像的とも言える複層的な時間を伴って揺さぶりをかける。 そして山口の写真は、日常という不可視のフレームを拡張し、断片としての写真を微視と巨視、フィクションとノンフィクションを往復しながら現出させる。 本展のキュレーターである加藤孝司は、「意識的になるべき事柄に意識的になり、本質とは何かを探究することは写真のあり方を問うことと繋がっていると思う」と述べる。 2人の表現によって浮かび上がる断片的な写真の本質。 問いをはらんだ作品群が、写真家像の今とこれからを映し出す。 ENSEMBLE ensemble-magazine.com/ 【Ibuki Yamaguchi × Mashu Suwa “Inherently fragmentary”】 DATE:5月24日(金)まで開催中 ※土曜、日曜、祝日休館 TIME:8:00am~8:00pm ※最終日は7:00pmまで PLACE:テラススクエア1階 エントランスロビー ADDRESS:東京都千代田区神田錦町3-22 テラススクエア ADMISSION FREE WEBSITE: ensemble-magazine.com/2024/02/18/inherentlyfragmentary1/
作家自身の心を照らす、儚くも確かな光
アノニマスな写真に宿る物語
切り紙絵の色彩豊かな世界に映る巨匠の軌跡
自身の妹を主人公にした、深い愛に包まれた作品
都市の二面性が織り成す、折衷的なスタイル
「me ISSEY MIYAKE」が描写する時間
造形的に落とし込まれる自身のルーツ
静謐な世界に顕現する日常の「かたち」
デザイナー 若林亜希子が「Duality」を紐解く
田中雅也「Duality」のエキシビションをレポート
ポーランドの注目デザイナーが紡ぐ、身にまとう芸術
作品集「Duality」が体現する田中雅也の写真表現
自由について問う「もう1つの部屋」
記憶に咲く甘さ
シルエットを再解釈した、新たなクラシック
オノ・ヨーコによる、不在と存在の詩的な交錯
ライススタイルを洗練させる、美しさの土台
「NARS」が描く甘美なクリエイション
田中雅也による初の写真集「Duality」が「Lula BOOKS」より発売
最新号の内容を紹介
スペシャルムービーが伝える最新号の物語
優美な動きに映る「CHROME HEARTS」の洗練されたスピリット
春風と「THE ROW」が描く麗らかな姿
「ISSEY MIYAKE」が伝える紙と草花の美しさ
春光を浴びて色めく杉咲花と「NARS」の多彩な共演
「YOHEI OHNO」が語る、創造の歩み