Shingo Wakagi
アノニマスな写真に宿る物語
写真家兼映画監督 若木信吾の写真展「Anonymous from 20 years stacks」が、神戸のTHE BOOK ENDにて4月8日(月)まで開催中。
1971年静岡県浜松市に生まれ、ニューヨークのロチェスター工科大学写真学科を卒業後、雑誌や広告、音楽媒体などの幅広い分野で活動する若木信吾。
浜松市の書店 BOOKS AND PRINTSのオーナーも務め、これまでに「takuji」、「英ちゃん弘ちゃん」、「TIME AND PORTRAITS」などの写真集を刊行しながら、映画作品「星影のワルツ」、「白河夜船」などの監督も務めてきた。
昨年に博多で発表し好評を得た本展では、1998~2018年の約20年の間に若木がLeicaの35mmフィルムで撮影した1000枚以上におよぶテストプリントから一部を厳選。
長らく倉庫で保管していた束を自身が探し求め、キュレーターに預けてセレクトさせた写真を展示する。
旅先で偶然出会った、いつの時代に誰がどこで撮ったのかさえ分からない写真には、撮影者の被写体への想いや背景が時間の経過と共に褪色や紙の劣化といった形で現れ、純粋な写真表現とはまた別の深さが感じ取れる。
本展について若木は「この束はすべて自分が撮った写真だけど、自分の記憶ではないような写真を見たいと思った」と語っている。
匿名的な写真に深く潜在するストーリー。
物体として蓄積された過去から、想いや記憶を辿って。
THE BOOK END
080-7007-6949
【Shingo Wakagi “Anonymous From 20 Years Stacks”】
DATE:4月8日(月)まで開催中
※火曜、水曜定休
※3月20日(祝・水)は営業
TIME:11:00am~6:00pm
PLACE:THE BOOK END
ADDRESS:兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング302
ADMISSION FREE
WEBSITE:the-book-end.com