MODE SURREAL

Top Photo:エルザ・スキャパレッリ《イヴニング・ケープ》1938年、京都服飾文化研究財団蔵、広川泰士撮影

MODE SURREAL

モードを刺激したシュルレアリスムの奇想

シュルレアリスムがモードに与えた影響に焦点を当てた展覧会「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」が、東京都庭園美術館にて日時指定制で4月10日(日)まで開催中。

マルタン・マルジェラ《ネックレス》2006年、京都服飾文化研究財団蔵、京都服飾文化研究財団撮影
マルタン・マルジェラ《ドレス》2006年、京都服飾文化研究財団蔵、京都服飾文化研究財団撮影
ハリー・ゴードン《ポスター・ドレス》1968年頃、京都服飾文化研究財団蔵、畠山崇撮影

20世紀最大の文学・芸術運動であり、その枠組みを超えて人々の意識の深層にまで影響を及ぼしたシュルレアリスム。

シュルレアリストたちと親交のあったイタリア・ローマ生まれのデザイナー Elsa Schiaparelliはシュルレアリスムの潮流の中で示された特異な感覚をモードの世界に取り込み、またシュルレアリストたちは帽子や靴、手袋といったファッションアイテムをインスピレーションの源として、絵画や写真、オブジェといった作品に活かしていた。

ライチョウの足のブローチ、スコットランドWBS (Ward Brothers) 工房、1953年、アクセサリーミュージアム蔵
串野真也《LUNG-TSHUP-TA》2009年、作家蔵

衣裳へのトロンプ・ルイユ(騙し絵)的なイラストの導入や、内側と外側の意識を反転させたようなデザインなど、時代の先駆けとなったデザイナーたちがシュルレアリスムを契機に生み出したユニークな表現は、まさに「奇想のモード」として今日にまで影響を与え続けている。


今展ではシュルレアリスムの感性に通ずるような作品群にも目を向け、現代の私たちからみた「奇想」をテーマに、16世紀の歴史的なファッションプレートからコンテンポラリーアートに至るまでを幅広く展覧する。

舘鼻則孝《Heel-less Shoes(Lady Pointe)》2014年、個人蔵、GION撮影

モード界にセンセーションを巻き起こした、シュルレアリストたちの奇想。
自由で斬新な個性が発現した、古今東西の傑作を目に焼きつけて。



HELLO DIAL
050-5541-8600




【MODE SURREAL A Crazy Love for Wearing】
DATE:4月10日(日)まで開催中
※オンラインによる日時指定制
※月曜休館
※ただし3月21日(月・祝)は開館、3月22日(火)は休館
TIME:10:00am~6:00pm
※入館は閉館の30分前まで
PLACE:東京都庭園美術館
ADDRESS:東京都港区白金台5-21-9
ADMISSION:一般 ¥1,400、大学生 ¥1,120、中学生・高校生・65歳以上 ¥700
RESERVATION:www.e-tix.jp/teien-art-museum/
WEBSITE:www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/220115-0410_ModeSurreal.html

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