Teppei Sako

Top Photo:迫鉄平|Teppei SAKO《Failing to see the big sakograph》series, 2021 ©Teppei Sako, courtesy of Sprout Curation

Teppei Sako

認識主観の外部に現れる資本新世の異形

アーティスト 迫鉄平による個展「POOR, VIDEO, ANYTIME GOD」が、Sprout Curationにて5月16日(日)まで開催中。

迫鉄平|Teppei SAKO《Failing to see the big sakograph》series, 2021 ©Teppei Sako, courtesy of Sprout Curation
迫鉄平|Teppei SAKO《Failing to see the big sakograph》series, 2021 ©Teppei Sako, courtesy of Sprout Curation

2015年にキヤノン写真新世紀グランプリを受賞し、さまざまな手法で映像というメディアを考察しながらその可能性を追求してきた迫鉄平。


今展では、2020年4月の緊急事態宣言により外出制限を余儀なくされた時、自身が住む相模原市・橋本付近を連日撮影したスナップをTumblrにアップしたものを作品化。

静止画によって、Jean Baudrillardの写真論「消滅の技法」を彷彿させる、認識主観の外部に現れる資本新世の異形とその抽象性について探る。

迫鉄平|Teppei SAKO《Failing to see the big sakograph》series, 2021 ©Teppei Sako, courtesy of Sprout Curation
迫鉄平|Teppei SAKO《Failing to see the big sakograph》series, 2021 ©Teppei Sako, courtesy of Sprout Curation

迫は剥き出しの構造物とその空隙、広告やサイン、落書き、道に捨てられたキッチュなパッケージ、アスファルトの水たまりやガラスの反射、夜間の強烈な照明などが唐突に風景を分断し、人工的な自然と無節操に交わるこの世界の姿を、画面中心だけでなく辺縁に配置。

その「画面辺縁のイメージ」も重要な要素として扱い、雑誌の見開きのように構成した作品において、片方のイメージの中心部が捨象され空白となることで、元のイメージは意味を失い、辺縁のイメージと共に抽象化される。

そしてもう一方にその空白の補完を促すように同じサイズで別のイメージが併置されており、主体が消滅した作品にはこの世界の自明性の一端を見ることができる。


人間の主人性の外部を論じたBaudrillardに接続する作品の数々。
「撮り捨てスナップ」が明示する世界の一端を見つめて。



SPROUT CURATION
03-3268-8700




【Teppei Sako “POOR, VIDEO, ANYTIME GOD”】
DATE:5月16日(日)まで開催中
TIME:1:00pm~7:00pm
※日曜は5:00pmまで
※月曜、火曜、水曜、祝日定休
※4月29日(木)は通常営業
PLACE:Sprout Curation
ADDRESS:東京都新宿区西五軒町5-1 3階
ADMISSION FREE
WEBSITE:sprout-curation.com/
※会期最終週は予約制ではなく、上記時間帯で開廊となります。

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