Top Photo:リー・キット「(Screenshot) 」展示風景、シュウゴアーツ、2020、copyright the artist, courtesy of ShugoArts, photo by Shigeo Muto
香港出身で、台北を拠点に各地を旅し滞在制作を続けるアーティスト Lee Kitによる個展「(Screenshot)」が、ShugoArtsにて1月30日(土)まで開催中。
美術館やインスティチュート、ギャラリーに招聘され、40ヶ所近い世界各地の都市へ渡航してきたLee Kitは、その土地にしばらく滞在しながら制作と展示を同時に行うというスタイルで作品を生み出している。 日本では、2018年に個展「僕らはもっと繊細だった。」を原美術館にて開催。 今年から群馬に拠点を移す同館の、品川で最後となった展覧会「光―呼吸 時をすくう5人」に参加していたのも記憶に新しい。
Leeの故郷・香港で継続して行われている香港民主化デモや世界的パンデミックをはじめ、分断が加速する中で変わりゆく「罪」の概念に基づいて組み立てられたという今展は、人々がこの社会を生きながら感じている罪悪感をテーマにしている。 滞在先の台湾から遠隔で作りあげた展示は、彼が6年前より継続的にFacebookに投稿してきたフォトドキュメンタリーから制作された写真作品や、絵画やプロジェクターによる光、映像、音を素材として用いたもの。 繊細な表現を通して、観客に社会や他者との関係性を想起させる。 また、ウェブサイト上では展示風景動画も展覧会に合わせて公開中。 自宅からでも音楽と共に作品を堪能できる。 「『How to make things happened(どのようにものごとを引き起こすか)』という意味ではアーティストとしての心境は大きく変わらない」と語るLeeの作品たちは、混乱する世界状況の中でも我々が想像力を動かすための余地を与えてくれる。 穏やかな映像と色彩に目を凝らし、展示空間を通じてこの時代と向き合って欲しい。 SHUGOARTS 03-6447-2234 【(Screenshot) by LEE Kit】 DATE:1月30日(土)まで開催中 ※日曜、月曜休廊 TIME:12:00pm~6:00pm PLACE:ShugoArts ADDRESS:東京都港区六本木6丁目5番24号 complex665 2階 ADMISSION FREE WEBSITE:shugoarts.com/news/27470/
流れゆく時間へと語りかけるミュージアム
アートとテクノロジーの融合が誘う時間旅行
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ニューヨークで描いた、10代の自分に捧げる物語
異素材を編み込んだ、新鮮な作品群
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エレガンスに遊び心を添えた甘美なコラボレーション
写真家が探し求める、穏やかなユートピア
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