Kensaku Kakimoto

Kensaku Kakimoto

アートとテクノロジーの融合が誘う時間旅行

日本のみならず世界を舞台に活躍する映像作家兼写真家 柿本ケンサクによる新作展「TRANSFORMATION」が、代官山のgallery ON THE HILLにて1月24日(日)まで開催中。

Trimming 056 (2019) ©Kensaku Kakimoto
+34-006 Teruel (2018) ©Kensaku Kakimoto

映画、コマーシャルフィルム、ミュージックビデオを中心に、演出家、映像作家、撮影監督として多くの映像や写真作品を手掛ける柿本ケンサク。

今展では、コロナ以前に柿本が撮影した数千枚に及ぶ写真を、任意のテキストや歴史情報、また柿本の作品画像・映像を学習させたAIにより再現像させたプロジェクト「Time Tunnel」を初公開する。

Time Tunnel 03June (2020) ©Kensaku Kakimoto
Time Tunnel 01Sep (2020) ©Kensaku Kakimoto
Time Tunnel 23Apr (2020) ©Kensaku Kakimoto

「Time Tunnel」は、オーストラリアのAlt.vfxのサポートのもと、コロナ禍においてすべての作品制作がリモートにて実施されたもの。
サイエンスアートチームとして技術協力したLuke BubbおよびPiotr Stopniakとの共作となっている。

また、何気ない事象を新たな視点で高解像度に再解釈し、ピントを合わせ直すことで新たなデザインとして再生させる新シリーズ「Trimming」と、2016年 東京に続き、2017年 ニューヨークで発表してきた「TRANSLATOR」シリーズの新作も同時に発表。

なお、今展覧会はインターネット上のヴァーチャルミュージアムも配信し、世界中どこからでも鑑賞が可能となっている。

「同じ風景、同じ時間、同じ光のように見えて、世界は全く変わってしまいました。

完璧だと思っていた世界はどう変化したのか。
一度、完成した写真の意味も恐らく変わってしまったことでしょう。

私は私自身が出会った世界の風景を、AI現像を通して世界が不完全へと変化した時間の経過にフォーカスを当てました。
目紛しく移ろい行く時間の中にある不条理によって、変化していく風景の現在の一瞬を浮かび上がらせました。」
と語る柿本の作品には、目には見えないが確かに存在する体温や周辺に漂う空気や気温、時間が凝縮され、視覚化された。

対照的に写真家としての活動では、演出することを放棄した時に、無意識に目の前にある世界の断片を撮り続けている。


「時間」というテーマで、コロナ以前・以後の人々の足跡や変化を写真の中に再浮上させ、観る者に新たなる風景を提示する作品たち。
世界のどこかで作品や時間を共有している誰かに、思いを馳せてみては。



GALLERY ON THE HILL
03-5458-8839




【TRANSFORMATION by KENSAKU KAKIMOTO in collaboration with Luke Bubb, Piotr Stopniak】
DATE:1月24日(日)まで開催中 
TIME:11:00am~6:00pm ※最終日は5:00pmまで 
※開館時間は変更になる可能性がございますので、ご来場の際はホームページを予めご確認のほどお願い致します。
PLACE:gallery ON THE HILL
ADDRESS:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 1階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.galleryonthehill.com

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