Charlotte Dumas

Top Photo:Bezoar | 2018 | intestinal stone of horse | 19th century | 50x40cm | High pigment inkjet print | Musée vétérinaire in Paris, Image from Yorishiro 依代 | 2020 | 19'35'' | 4K video | Japan ©Charlotte Dumas, courtesy of the artist and andriesse eyck gallery, Amsterdam
Top Photo:Bezoar| 2018 | intestinal stone of horse | Mid-20th century | 50 x 40 cm | High pigment inkjet print, Musée Vétérinaire in Paris © Charlotte Dumas, Courtesy of the artist and andriesse eyck gallery, Amsterdam

Charlotte Dumas

レンズを通して紐解く、人間と動物の関係性

アムステルダムを拠点に活動する写真家兼アーティスト Charlotte Dumasによる「Bezoar(結石)」展が、銀座メゾンエルメス フォーラムにて12月29日(火)まで開催中。

Yuzu and Urara | 2017 | 80 x 112 cm | High pigment inkjet print | Higashi Okinawa © Charlotte Dumas, Courtesy of the artist and andriesse eyck gallery, Amsterdam
Wave | 2017 | 80 x 112 cm | High pigment inkjet print | Higashi Okinawa © Charlotte Dumas, Courtesy of the artist and andriesse eyck gallery, Amsterdam
Image from Yorishiro 依代 | 2020 | 19'35'' | 4K video | Japan © Charlotte Dumas, Courtesy of the artist and andriesse eyck gallery, Amsterdam
Image from Yorishiro 依代 | 2020 | 19'35'' | 4K video |Japan © Charlotte Dumas, Courtesy of the artist and andriesse eyck gallery, Amsterdam

オランダ・フラールディンゲンに生まれたCharlotte Dumasは、現代社会における動物と人との関係性をテーマに、20年間にわたって人間と密接な関係を築いている動物たちを被写体としたポートレート作品を発表してきた。

これまでの作品は、ニューヨーク同時多発テロの際に救助犬として活躍した15匹の犬の10年後の姿を追った「RETRIEVED」や、アメリカ・アーリントン国立公園の墓地で棺を運ぶために働く馬を捉えた「ANIMA」など。

これらは、オランダ国内だけでなくフランスやアメリカなど世界中で高い評価を得ている。

Grace | 2012 | 90 x 120 cm | High pigment inkjet print | Arlington National Cemetery Virginia © Charlotte Dumas, Courtesy of the artist and andriesse eyck gallery, Amsterdam
Bezoar| 2018 | intestinal stone of horse | Mid-20th century | 50 x 40 cm | High pigment inkjet print, Musée Vétérinaire in Paris © Charlotte Dumas, Courtesy of the artist and andriesse eyck gallery, Amsterdam

今展は、彼女の近年の映像作品3点を中心に、動物と人間の関わり合いを再考するもの。

タイトルとなっている「Bezoar(結石)」は、動物の胃や腸の中に形成される凝固物のことで、科学的に証明しうる医学的な現象からできた石でありながら、その存在は、古い伝承の中ではお守りや神秘的な想像と結びつくこともあったという。

このプロジェクトは、2014年より日本を訪問し、北海道、長野、宮崎、与那国島など全国8ヶ所を巡り、現存する在来馬を撮影することからスタートした。


会場では、今展のタイトルにもなっているベゾアールや、木馬、馬型の埴輪など、彼女がリサーチの最中に感銘を受けたオブジェなどが展示。
私たちと動植物の共存の1つの証でもあるこれらを通し、原始の風景を紐解くように対話を試みることで、生と死について問いかけている。

また、Dumasの紡ぐ物語を彩るべく、数年来協働を続けるテキスタイルデザイナーのキッタユウコによる藍染めの布を用いたインスタレーションや、建築家の小林恵吾と植村遥による会場構成が展示作品に華を添えている。


私たちにとって動物は、また動物にとって私たちは何を意味するのかという飽くなき探求心。
自然や動物の生命について心を通わせ、見つめ直すきっかけになるのでは。



GINZA MAISON HERMÈS
03-3569-3300




【Bezoar by Charlotte Dumas】
DATE:12月29日(火)まで開催中
TIME:11:00am~8:00pm ※最終入場7:30pm
PLACE:銀座メゾンエルメス フォーラム
ADDRESS:東京都中央区銀座5-4-1 8・9階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.hermes.com/jp/ja/

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