Kohei Nawa

Kohei Nawa

時間と向き合い生み出されたクリエイションの数々

京都を拠点とし、国内外で話題を集める彫刻家 名和晃平による個展「Oracle」が、表参道のGYRE GALLERYにて2021年1月31日(日)まで開催中。

“Trans-Sacred Deer (g/p_cloud),” 2020, mixed media, h1320 w1350 d435mm, NARA TSUTAYA BOOKS, Nara / Japan, photo by Nobutada OMOTE | Sandwich
PixCell-Crow#5

新しいマテリアルや技巧を用いて、先鋭的かつ繊細な作品を発表し続けている名和晃平。

2018年にはフランス・パリのルーヴル美術館に作品が展示され、昨年は京都・伏見で自身が創立したスタジオ「Sandwich」が10周年を迎えるなど、日本のアート界に新たな一面を作り出している。

Moment#162, Moment#163, Moment#164
Rhythm#1 (Velvet), Rhythm#2 (Velvet), Rhythm#3 (Velvet), Rhythm#4 (Velvet)
Dune#11

神託・助言を与えてくれるものを意味する「Oracle」と名づけられた今展では、鎌倉時代の「春日神鹿舎利厨子」へのオマージュとして制作され、京都の伝統工芸復興プロジェクトから生まれた「Trans-Sacred Deer (g/p_cloud_agyo)」をはじめとする作品たちが一堂に会する。

全9シリーズの中でも「PixCell」と「Rhythm」は、名和が長年フォーカスしてきた細胞を意味する球体「Cell」という概念に沿ったもの。

パンデミックの影響によってスタジオで過ごす時間が増えたことに伴い、さまざまな実験的な試みを行って生み出された新作も多数揃う。

その中から、複数のメディウムや塗料・オイル・油絵具などを混合し、複雑な物質性とテクスチャーを生み出すペインティング、UVレーザーを用いた作品などが展示される。


また、個展のオープンと同時期に明治神宮鎮座百年大祭が開催。
明治神宮ミュージアム前に12月13日(日)まで展示中の「White Deer (Meiji Jingu)」にも、個展と合わせて足を運んでみては。

さらに名和は、au 5Gと最新のAR技術を駆使することで現代アート作品を体験できるアプリ「AR x ART」とコラボレーション。

KDDIが先端技術により日本の文化芸術体験を拡張する au Design project [ARTS & CULTURE PROGRAM]の取り組みとして提供を開始した今アプリの第1弾では、AR技術で目の前のオブジェクトや人物をリアルタイムに彫刻化する「PixCell_AR」や、リアルとバーチャルが交錯するパブリックアートを出現させる「White Deer_AR」、名和のマルチプル作品をARでコレクションし、アートのある生活を楽しめる「AR x ART COLLECTION」など、これまでの彫刻の概念を革新させる新たな体験がもたらされる。


時間、東京・日本という場所、実験的なテクスチャー、そしてパンデミックという状況。
すべてが組み合わさって初めて生まれた作品の息吹を体感して。



GYRE GALLERY 03-3498-6990



【Kohei Nawa Solo Exhibition “Oracle”】
DATE:2021年1月31日(日)まで開催中
TIME:11:00am~8:00pm
PLACE:GYRE GALLERY
ADDRESS:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3階
ADMISSION FREE
WEBSITE:gyre-omotesando.com/artandgallery/kohei-nawa-oracle

【AR x ART KOHEI NAWA】
WEBSITE:adp.au.com/augart/arart_kn

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