アートブックやアーティストブックなどを制作する個人や企業などがブースを持ち、来場者と直接交流しながら書籍の売買を行うことで、芸術に触れる入り口として人々に絶好の機会を与えてきたアートブックフェア。


「TOKYO ART BOOK FAIR」は、2009年の立ち上げから、東京で年に1度のアートブックフェアを開催する他、国外においても日本のアートブックを広めるさまざまな活動を実施。
2020年秋には東京都現代美術館での開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で見送られ、今年はオンラインでの開催となった。

バーチャルという新たな領域で行われる今イベントは、来場者と交流しながら印刷物の魅力を伝える出展者ブースが並び、レクチャーやトークショー、サイン会などもすべてインターネット上で行われる。



「HOW TO ENJOY the VIRTUAL ART BOOK FAIR」 Illustration: Yoko Nakayama


また、2015年より始まった、毎年1つの国やエリアの出版文化に焦点を当て、これまでにスイス、ブラジル、アメリカなどが特集されてきた連続企画「Guest Country」も並行して開催予定。

第5回を迎える今回フィーチャーするのは、デザイン⼤国オランダ。
オランダの出版社やアーティストが出展する他、毎年同国の優れたデザインの本が選出されるアワード「Best Dutch Book Designs」の受賞作品を紹介する展示や、オランダのアートブックシーンを牽引するデザイナーらのインタビューと共に、彼らが影響を受けた本と手掛けた印刷物を展示する「Dutch Artists’ Book: Then and Now」を含む、オランダのアートブックシーンを紐解く4つの展覧会やトークショーが予定されている。


今までとは違う、オンラインで行われるからこそ生み出される出会いと空間。
今年は自宅から、クリエイティブなアートの旅へ出かけてみては。



【VIRTUAL ART BOOK FAIR】
DATE：11月23日（月・祝）まで開催中
TIME：11:00am～7:00pm JST（コアタイム）
WEBSITE：virtualartbookfair.com