Top Photo:ユージーン・スタジオ 《善悪の荒野》2017年 作家蔵 ©Eugene Kangawa Top Photo:ユージーン・スタジオ スタジオ風景 2021年 ©Eugene Kangawa
国際的評価が高まっている現代アーティスト EUGENE STUDIOの個展「ユージーン・スタジオ 新しい海 EUGENE STUDIO After the rainbow」が、東京都現代美術館にて2022年2月23日(水)まで開催中。
寒川裕人を中心に日本を拠点として活動するEUGENE STUDIOは、平成生まれの作家として東京都現代美術館で初の個展開催となる。 本展は、さまざまなことが起こり続ける現実の中で、私たちは何を信じることができ、他者と何を共有できる・できないのかなどの根源的な問題について、展示室を巡りながら思い起こすように構成される。
真っ白なキャンバスに人々が接吻して愛や信仰という精神的支柱を出現させた代表作「ホワイトペインティング(White Painting)」シリーズから始まり、地下2階企画展示室のアトリウム空間を活用した、夕方までの陽光を受け刻々と変化する大規模なインスタレーションで、本展のタイトル「新しい海」を思わせる最新作「海庭」へと展開。 その先に、英語のタイトルでもある「After the rainbow」を象徴する最新作「レインボーペインティング(Rainbow Painting)」シリーズへと続く。
また、美しい翡翠色の平面作品「私は存在するだけで光と影がある」は、太陽の下に作品をさらし、陽の光と作品自体の影によって現れたグラデーションから成るもの。 国内初展示となるインスタレーション「ゴールドレイン(Goldrain)」では、天から降り注ぐ金の雨に目を凝らすと、綿々と連なる不可逆的な時間に寄り添う生命、その生命の誕生と存在に不可欠な重力など、当たり前のようにある日常とその成り立ちを再考させられる。
そして今展の特別な体験となる新作「想像 #1 man」は、暗黒の空間に人の彫像が置かれている作品で、鑑賞者がいかに目を凝らしても、その実体を見ることはできない。 完全な暗闇の中、作家と彫像家によって約3ヶ月の期間にわたって制作され、作家自身も1度も見ることなく完成させられた彫像は、観る者の数だけ「想像」の姿が増殖し続けていく。
これからの世界のありようへと影響を及ぼす、鮮やかな作品表現。 想像力に身を任せ、これまでにない気づきへと導かれて。 MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO 050-5541-8600 【EUGENE STUDIO After the rainbow】 DATE:2022年2月23日(水・祝)まで開催中 ※月曜休館(2022年1月10日(月)、2月21日(月)は開館) ※12月28日(火)〜2022年1月1日(土)、1月11日(火)休館 TIME:10:00am〜6:00pm ※入場は閉館の30分前まで PLACE:東京都現代美術館 企画展示室 地下2階 ADDRESS:東京都江東区三好4-1-1 木場公園内 ADMISSION:一般 ¥1,300、大学生・専門学校生・65歳以上 ¥900、中高生 ¥500 ※小学生以下無料 WEBSITE:mot-solo-aftertherainbow.the-eugene-studio.com/
肖像画から着想した、創意あふれるコーディネート
国内外の作家が織り成す「青」の世界
名作を彩る、暖かく柔らかな夕暮れの光
空間と駆け引きする彫刻作品
ニューヨークで描いた、10代の自分に捧げる物語
異素材を編み込んだ、新鮮な作品群
ソフトなシアリングで包み込む、華やかなサンダル
エレガンスに遊び心を添えた甘美なコラボレーション
写真家が探し求める、穏やかなユートピア
伝統技術で織り成す、現代的なウェア
ウェス・アンダーソン作品を想起させる、冒険心あふれる風景
今秋のフェスティバルで注目の6展示
感情と記憶を呼び起こす、安らぎの空間
強い意志が導く羽化の過程
10周年を祝した記念号が発売
Lula Japan編集部に聞いた思い出の1枚
2つのクラフツマンシップが鮮やかに輝く腕時計
軌跡と進化が織り成す「MACKINTOSH」2024年秋冬コレクション
横浪修の作品集「Assembly Teshikaga」が「Lula BOOKS」より発売
Lula Japan最新号をさらに楽しむために読みたい3冊
「CHROME HEARTS」が魅せる、シルバーの内なる美学
クラシックと遊び心が出合った、上質な新作