Top Photo:ローズマリー・ラング《フライト・リサーチ #5》1999 © Rosemary LAING Top Photo:ローズマリー・ラング《フライト・リサーチ #9》1999 © Rosemary LAING
国内外の作家による多様な青の表現に焦点を当てた「コレクション展2 BLUE」が、金沢21世紀美術館にて2022年5月8日(日)まで開催中。
手に掴むことのできない空や水が象徴する通り、その深みにおいて認識され、古代より人々の憧憬の念を掻き立ててきた青という色。 ラピスラズリが洋の東西を超えて珍重されてきたように自然物としても特別な色であり、かつて映画監督のDerek Jarmanが「ブルーは目に見える闇の色」と語ったように、光と闇、生と死のあわいに現れる色でもある。
今展では金沢21世紀美術館のコレクションを中心に、絵画、彫刻、工芸、映像といったジャンルを横断しながら、さまざまな文化圏の作家による青の表現を紹介。 それぞれ「青の時間」、「青の奥行き」、「静寂の青」、「光と闇のあわい」、「青のプリズム」、「異界への開かれ」というテーマを持った6の展示室に、舟越桂や杉本博司、Yee I-Lann、Rosemary Laing、Peter Newmanら多彩な作家による作品が、前期と後期で入れ替えを挟みながら展示される。
また、画家で映像作家の石田尚志を招聘作家に迎えた公開制作が実施される他、同館の恒久展示作品であるLeandro Erlichの「The Swimming Pool(スイミング・プール)」やJames Turrellの「Blue Planet Sky(ブルー・プラネット・スカイ)」、Anish Kapoorの「L'Origine du monde(世界の起源)」にも新たな光が当てられた。
人々が内省へと向かう今、静かに心の深部に浸透してゆく色。 多様なアプローチで開かれる、神秘に満ちた青の世界に足を踏み入れて。 21ST CENTURY MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, KANAZAWA 076-220-2800 【Collection Exhibition 2: BLUE】 DATE:2022年5月8日(日)まで開催中 ※月曜休場(ただし2022年1月3日(月)、1月10日(月)、3月21日(月)は開場) ※12月29日(水)〜2022年1月1日(土)、1月4日(火)、1月11日(火)、3月22日(火)は休場 ※前期A 11月20日(土)~2月20日(日)、後期A 2月22日(火)~5月8日(日) ※前期B 11月20日(土)~3月27日(日)、後期B 3月29日(火)~5月8日(日) TIME:10:00am~6:00pm ※金曜、土曜は8:00pmまで PLACE:金沢21世紀美術館 ADDRESS:石川県金沢市広坂1-2-1 ADMISSION:一般 ¥450、65歳以上 ¥360、大学生 ¥310 ※小中高生無料 WEBSITE:www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1792
名作を彩る、暖かく柔らかな夕暮れの光
空間と駆け引きする彫刻作品
壮観の数々を拾い上げた、アイスランドの旅
新進作家たちが紡ぐ、地に沁みつく記憶と身体の関係
ニューヨークで描いた、10代の自分に捧げる物語
異素材を編み込んだ、新鮮な作品群
ソフトなシアリングで包み込む、華やかなサンダル
エレガンスに遊び心を添えた甘美なコラボレーション
写真家が探し求める、穏やかなユートピア
伝統技術で織り成す、現代的なウェア
ウェス・アンダーソン作品を想起させる、冒険心あふれる風景
今秋のフェスティバルで注目の6展示
感情と記憶を呼び起こす、安らぎの空間
強い意志が導く羽化の過程
10周年を祝した記念号が発売
Lula Japan編集部に聞いた思い出の1枚
2つのクラフツマンシップが鮮やかに輝く腕時計
軌跡と進化が織り成す「MACKINTOSH」2024年秋冬コレクション
横浪修の作品集「Assembly Teshikaga」が「Lula BOOKS」より発売
Lula Japan最新号をさらに楽しむために読みたい3冊
「CHROME HEARTS」が魅せる、シルバーの内なる美学
クラシックと遊び心が出合った、上質な新作