Eiko Ishioka

Top Photo:石岡瑛子 映画『白雪姫と鏡の女王』(ターセム・シン監督、2012年)衣装デザイン ©2012-2020 UV RML NL Assets LLC. All Rights Reserved.
Top Photo:石岡瑛子 映画『落下の王国』(ターセム・シン監督、2006年)衣装デザイン ©2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.

Eiko Ishioka

新たな時代をデザインした、石岡瑛子の情熱

アートディレクターやデザイナーとして世界を舞台に活躍した石岡瑛子の回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」が、東京都現代美術館にて2月14日(日)まで開催中。

石岡瑛子 ポスター『西洋は東洋を着こなせるか』(パルコ、1979年) アートディレクション
石岡瑛子 映画『ドラキュラ』(フランシス・F・コッポラ監督、1992年)衣装デザイン ©David Seidner / International Center of Photography
石岡瑛子 映画『落下の王国』(ターセム・シン監督、2006年)衣装デザイン ©2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.
石岡瑛子 映画『落下の王国』(ターセム・シン監督、2006年)衣装デザイン ©2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.

唯一無二の個性と情熱あふれるデザインによって、広告キャンペーンや映画、オペラ、演劇、サーカス、ミュージックビデオ、オリンピックのプロジェクトなど、多岐にわたる分野で新たな時代を切り拓いていった石岡瑛子。

東京藝術大学美術学部を卒業後、デザイン史の金字塔とも言うべき1966年の資生堂のポスターや70~80sのPARCOの広告などの一連の仕事を通じて、ジェンダーや国境、民族といった既存の枠組みの刷新や新しい生き方の提案を社会に投げかけた。

80sよりニューヨークに拠点を移すとともに、クリエイターたちとの新たな出会いによってあらゆるデザイン領域に挑戦し、「サバイブ」を口癖に己の可能性を拡張し続けた石岡の仕事は、現在を生きる私たちにも力強いメッセージを発している。

石岡瑛子 映画『白雪姫と鏡の女王』(ターセム・シン監督、2012年)衣装デザイン ©2012-2020 UV RML NL Assets LLC. All Rights Reserved.
石岡瑛子 映画『白雪姫と鏡の女王』(ターセム・シン監督、2012年)衣装デザイン ©2012-2020 UV RML NL Assets LLC. All Rights Reserved.

世界初の大規模な回顧展となる本展は、「Timeless:時代をデザインする」、「Fearless:出会いをデザインする」、「Borderless:未知をデザインする」という3つのテーマで構成。

名だたる表現者たちと数々のコラボレーションを行ってきた石岡が、その中でいかにクリエイティビティを発揮したかを紐解く膨大な資料や、世界各国のアーカイブから集められた壮麗な映画衣装なども含まれる、熱量の高い展示に仕上げられた。


なお、今展の展覧会カタログは1月28日(木)に発売予定。
また、過去に関連イベントとして行われたトークセッション「石岡瑛子を語りつくす」のアーカイブ動画もYouTubeで公開されている。


人体の躍動感を根源に宿す、視覚的な言語。
時代を、そして境界を超越してゆく石岡のデザインが、クリエイションの底力を証明する。



HELLO DIAL 03-5777-8600



【Eiko Ishioka: Blood, Sweat, and Tears—A Life of Design】
DATE:2月14日(日)まで開催中 ※月曜休館
TIME:10:00am~6:00pm ※展示室入場は閉館の30分前まで
PLACE:東京都現代美術館 企画展示室 1階/地下2階
ADDRESS:東京都江東区三好4-1-1
ADMISSION:⼀般 ¥1,800、大学生・専門学校生・65歳以上 ¥1,300、中高生 ¥700、小学生以下無料
WEBSITE:www.mot-art-museum.jp/
※新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止のため、ご観覧にあたり各時間に定員を設けた予約優先チケットを販売。
当日、チケットカウンターでお買い求めいただき、予約なしでの観覧も可能。ただし、館内の混雑状況によっては、ご入場をお待ちいただく場合もございますので、よりスムーズに展覧会をご覧いただくために、ご来館前に予約優先チケットをご購入ください。
※詳細は、展覧会公式ウェブサイトをご確認ください。

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