Top Photo:Ayaka Yamamoto, “organ”, 2019, 4K, video, 7’05” ©Ayaka Yamamoto / Courtesy of Taka Ishii Photography / Film
写真家として国内外で活動する山元彩香の展覧会「Unknown Image Series no.8 #1 YAMAMOTO Ayaka “organ”」が、void+にて、11月30日(土)まで開催中。 「Unknown Image」は、2011年にスタートした、インディペンデントキュレーター カトウチカが企画する展覧会のシリーズの一環で、強く鮮やかな未知のイメージを創出する女性作家5名による、連続個展形式のグループ展として開催される。 第1弾の山元彩香は、東欧やアフリカなど、自身の知識や経験、言葉の通じない国々へ赴き、現地で知り合った少女たちのポートレートを撮り続けているフォトグラファー。 まるで古典的な絵画のような彼女の写真は、被写体が虚ろな表情でどこか遠くを見つめていたり、死者のごとく目を閉ざしていたり、あるいは仮面やベールで素顔を覆っていたりと、神秘的で静謐な美しさを湛えている。 言語に頼らないコミュニケーションによって、被写体と共同作業でイメージを作り上げる山元の撮影は、彼女たちがまとっていた衣服や名前、記憶、自意識をすべて剥ぎ取って新たな姿を与えるものであり、写真の持つ本質的な暴力性を孕む。 山元は、そうした属性をいくら奪おうとしても奥底に残る何かを見出し、イメージの謎そのものを見つめてきた。
今展では、写真作品のほか、2019年にラトビアで撮影した映像作品が展示される。 山元は初めてラトビアを訪れた際、毎朝聞こえてくる友人の鼻歌をきっかけに、人間の内部に無意識的に蓄積されている記憶が音となって発せられた、言葉になる以前の声との出会いを経験。 タイトルの「organ」は、空の器としての身体を意味し、時間の中に置かれた空の器はいかなる音を宿すのか、映像という山元の新たな試みにおいてさらなる問いを生じさせている。 他者へと循環する、心ともなく放たれた声。 身体という容れ物に憑依した、見えざるかすかなものを掴んで。 VOID+ 03-5411-0080 【Unknown Image Series no.8 #1 YAMAMOTO Ayaka “organ”】 DATE:11月30日(土)まで開催中 ※日曜、月曜、祝日休廊 TIME:2:00pm~7:00pm PLACE:void+ ADDRESS:東京都港区南青山3-16-14 1F ADMISSION FREE WEBSITE:www.voidplus.jp/
胸の高鳴りを呼び起こす、彩りに満ちた瞬間
可憐な花々を思わす、甘い夢のような色彩美
パンデミック下で連帯し、表現する女性たち
次なる季節への羨望を掻き立てる、小さきスイミングプール
装いと個性が交差するポートレート
伝統の生地に宿る、デニムの現代的な再解釈
バルセロナで過ごした夢のような6月
日常を染め上げる、伝統漆器の鮮烈な朱
美しい装飾が奏でる、深く穏やかなエレガンス
感情や願望を「封印」したジュエリー作品
日常にひとさじの耀きを灯す、彩りの余韻
「COYSEIO」が映し出す、静けさの中で出会う夏
暑さよりも強い存在
親密な友情が与えてくれたもの
自由な視線で捉えた日常の美しさ
モチーフに宿る不可視のもの
「me ISSEY MIYAKE」が描写する時間
「CHANEL」のもとで響き合う3つの個性の秘密
デザイナー 若林亜希子が「Duality」を紐解く
愛と強さが響き合う、自分らしさを描くウェア
田中雅也「Duality」のエキシビションをレポート
ポーランドの注目デザイナーが紡ぐ、身にまとう芸術
作品集「Duality」が体現する田中雅也の写真表現
「NARS」が描く甘美なクリエイション
田中雅也による初の写真集「Duality」が「Lula BOOKS」より発売
最新号の内容を紹介
スペシャルムービーが伝える最新号の物語
優美な動きに映る「CHROME HEARTS」の洗練されたスピリット
春風と「THE ROW」が描く麗らかな姿
「ISSEY MIYAKE」が伝える紙と草花の美しさ
春光を浴びて色めく杉咲花と「NARS」の多彩な共演
「YOHEI OHNO」が語る、創造の歩み