Top Photo:© 2022 L.F.P・Les Films Pelléas・France 2 Cinéma・Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
恋愛や父の死を経験する中で揺れ動く思春期の心情を描いた、映画監督 Christophe Honoréの半自伝的な映画「Winter boy」が、12月8日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館他全国にて順次ロードショー。
冬のある夜に父親が事故で急死し、深い悲しみと喪失感を抱える17歳の主人公 Lucas。 葬儀の後、兄に誘われ初めて訪れたパリで、アーティストである年上の青年 Lilioと出会う。 Lucasは彼に心を惹かれたが、Lilioには知られたくない秘密があった。 そして、パリでの刺激的な日々がLucasの心に新たな嵐を巻き起こす。
監督を務めたのは、「Sorry Angel(邦題:ソーリー・エンジェル)」や「Chambre 212(邦題:今宵、212号室で)」がカンヌ国際映画祭に出品され、大きな支持を得たフランス出身のChristophe Honoré。 児童文学を執筆する作家としてデビューした彼は、映画雑誌 Les Cahiers du cinémaへ寄稿したのち映画監督となり、舞台やオペラの演出も行うなど多彩に活躍している。
今作は、自身のセクシュアリティやパーソナリティを信念に真正面から表現してきたHonoréの少年時代を描いた自伝的な物語。 アルプスの麓とパリを舞台に、愛する者の死に直面した絶望の底に差し込む希望の陽が、淡く優しい映像美で映し出された。 音楽は、「娼年」、「窮鼠はチーズの夢を見る」などで楽曲を手がけた、半野喜弘が担当。
また、主人公 Lucasを演じた俳優 Paul Kircherは、Krzysztof Kieślowskiが監督を務める「Three Colours: Red(邦題:トリコロール/赤の愛)」で鮮烈な輝きを放った俳優 Irène Jacobを母に持ち、今作のオーディションで300人近い役者の中から抜擢された。 サン・セバスティアン国際映画祭主演俳優賞を最年少で受賞するなど、新たなスター誕生と世界から注目を浴びている。 冬のパリを彷徨う純粋な魂。 思春期の脆さと葛藤を包む、温かな映像世界に触れて。 CETERA INTERNATIONAL 03-3715-5775 【Winter boy】 RELEASE DATE:12月8日(金) ※シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館他全国で順次公開 WEBSITE:www.winterboy-jp.com
唯一無二の存在感を放つ香港映画監督の原点
22年の時を経て蘇る、伝説の青春映画
観る者の心を満たす、奇跡の物語
謎に包まれた1人の女性作家の、愛に生きた物語
今週のおすすめアート
香りの美学が宿る、優美なヘアオイル
日常から切り取られた美しさの連なり
内省という最もラディカルな力
ソウルで撮影された2つの写真集
記憶と感性が紡ぐ、アップサイクルの美学
大人へと変容していく10代の瞬間
幸せのそばにある大切な気配
日常に寄り添う、晴れやかな夏のムード
「me ISSEY MIYAKE」が描写する時間
ヴァカンス映画の巨匠が描く青春の日々
イタリアを代表する写真家のアジア初個展
「CHANEL」のもとで響き合う3つの個性の秘密
デザイナー 若林亜希子が「Duality」を紐解く
田中雅也「Duality」のエキシビションをレポート
ポーランドの注目デザイナーが紡ぐ、身にまとう芸術
作品集「Duality」が体現する田中雅也の写真表現
「NARS」が描く甘美なクリエイション
田中雅也による初の写真集「Duality」が「Lula BOOKS」より発売
最新号の内容を紹介
スペシャルムービーが伝える最新号の物語
優美な動きに映る「CHROME HEARTS」の洗練されたスピリット
春風と「THE ROW」が描く麗らかな姿
「ISSEY MIYAKE」が伝える紙と草花の美しさ
春光を浴びて色めく杉咲花と「NARS」の多彩な共演
「YOHEI OHNO」が語る、創造の歩み