1921年にアメリカ・テキサス州に生まれ、バーナード・カレッジ在学中より短編小説の執筆を始めたPatricia Highsmith。
1950年に発表した長編デビュー作「Strangers on a Train(見知らぬ乗客)」でエドガー賞処女長編賞を受賞し、同作は翌年Alfred Hitchcockによって映画化される。
その後「The Talented Mr. Ripley(太陽がいっぱい)」や「Ripley’s Game(アメリカの友人)」など、映画史に残る数々の作品の原作を生み出し、中でも偽名で発表した自伝的小説「Carol(キャロル)」は、50sのアメリカにおいてハッピーエンドを迎えた初のレズビアン小説となった。