Top Photo:©DREAM FACTORY, Travis Wei
中国の名匠 Lou Ye監督によるサスペンス「The Shadow Play(邦題:シャドウプレイ)」完全版が、1月20日(金)より新宿 K’s cinema、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺他全国で順次公開される。
1965年、劇団員の両親のもと上海に生まれ、アニメーターという経歴を経て北京電影学院映画学科監督科で学んだLou Ye。 同世代の若者たちを描いた卒業制作映画「Weekend Lover(邦題:デッド・エンド 最後の恋人)」は、典型的な中国文化に重きをおいた従来の中国映画とは一線を画した内容で注目を集めた。 2作目「Suzhou River(邦題:ふたりの人魚)」は上海の通りで密かに撮影され、中国国内で上映を禁止されるも、2000年のロッテルダム国際映画祭と東京フィルメックスでグランプリを獲得。 その後も映画制作・上映禁止処分を受けながら、天安門事件や同性愛など中国においてタブー視されているテーマに切り込み続け、カンヌ国際映画祭やヴェネツィア国際映画祭への出品をはじめとする国際的な評価を確立していった。
「The Shadow Play」は、2019年に第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で上映され、中国本土でも大ヒットを記録した作品。 同年に日本で公開されたバージョンより4分長い今回の完全版は、当時検閲によりカットを余儀なくされた部分を復活させている。 物語は2013年、広州の再開発地区で立ち退き賠償を巡って住民の暴動が起こった日に、開発責任者が屋上から転落死したある事件から展開。 その根本は1989年という天安門事件が起こった年に遡り、社会主義市場経済が押し進められ激変する中国の30年間がある家族の姿を通して、香港、台湾との離れがたい関係と共に描かれている。
さらに、監督の妻であり共同脚本家であるMa Yingliが今作の裏側を撮ったメイキング映画「Behind the Dream: A Documentary on the Shadow Play(邦題:夢の裏側)」も同時公開される。 実話を元にした、息もつかせぬネオノワール・サスペンス。 揺れ動く時代が人々を翻弄し、欲望と愛の渦が加速する。 UPLINK 0422-70-6556 【“The Shadow Play” 完全版】 RELEASE DATE:1月20日(金) ※新宿 K’s cinema、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺他全国で順次公開 WEBSITE:www.uplink.co.jp/shadowplay/
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