Jean-Luc Godard

Top Photo:©︎Gaumont

Jean-Luc Godard

固定概念を覆し、時や国を超えて生き続ける映画監督

2022年にこの世を去ったパリ出身の映画監督 Jean-Luc Godardの特集上映「追悼 ジャン=リュック・ゴダール映画祭」が4月28日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ有楽町にて公開され、その他全国で順次ロードショー。




1930年、フランス系スイス人の両親の元パリに生まれ、スイスとフランスを行き来する生活を送ったJean-Luc Godard。

やがてパリ大学に合格するも、講義に出席する代わりにシネクラブに出入りするようになり、そこでÉric RohmerやJacques Rivette、Claude Chabrol、François Roland Truffautといった映画狂にしてLes Cahiers du cinémaを拠点とする後の批評家仲間と知り合う。

©︎Gaumont
© 1963 / STUDIOCANAL - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - Tous droits réservés
© 1983 STUDIOCANAL - France 2 Cinéma

その後、批評家として活動しながら短編映画の製作を開始し、RohmerやTruffaut、俳優 Jean-Paul Belmondoらと協働しながら数本の作品を発表。

そして長編第1作「Breathless(邦題:勝手にしやがれ)」で衝撃的なデビューを飾って以降、ヌーヴェルヴァーグの旗手として作品を発表するごとに注目を浴びると同時に、そのカテゴライズをあざ笑うかのごとく観る者を挑発し、固定概念にとらわれることなく映画を撮り続けた。

THE LITTLE SOLDIER ©︎1962-STUDIOCANAL IMAGE
©︎Gaumont
ALAS FOR ME ©︎1993-STUDIOCANAL IMAGE

今映画祭では、極右のOAS(秘密軍事組織)およびこれと対立する組織FLN(アルジェリア民族解放戦線)の間で翻弄される男女のスパイを描いた長編第2作「The Little Soler(邦題:小さな兵隊)」、先頃邦訳が刊行されたアメリカ人作家 Christopher Hitchensの小説に基づく作品「Band of Outsiders(邦題:はなればなれに)」などがラインナップ。

Godardの膨大なフィルモグラフィーの中で最も充実していた60sと80sを中心に、めったにスクリーンでは観ることのできない全9作が上映される。

©︎Gaumont
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THE DETECTIVE ©︎1985-STUDIOCANAL IMAGE

Godardの何が革新だったのか、何が称賛されたのか、そして彼のいない映画はどうなっていくのか。
没後も作品世界の中で生き続ける、鮮烈な実験的精神に刮目して。



MERMAID FILMS
03-3239-9401



【Adieu à Jean-Luc GODARD】
RELEASE DATE:4月28日(金)
※ヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ有楽町、他全国で順次ロードショー
FILMS:
「小さな兵隊」(1960)
「カラビニエ」(1963)
「はなればなれに」(1964)
「ウイークエンド」(1967)
「パッション」(1982)
「カルメンという名の女」(1983)
「ゴダールのマリア」(1985)
「ゴダールの探偵」(1985)
「ゴダールの決別」(1993)
WEBSITE:jlgfilmfes.jp

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