A Confucian Confusion

Top Photo:© Kailidoscope Pictures 

A Confucian Confusion

鮮やかにリバイバルした90s台北の青春群像劇

台湾の名匠 Edward Yangが1994年に製作した「A Confucian Confusion(邦題:エドワード・ヤンの恋愛時代)」の4Kレストア版が、8月18日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館他にてロードショー。
さらに公開を記念し、同監督の「A Brighter Summer Day(邦題:牯嶺街少年殺人事件)」がTOHOシネマズ シャンテにて8月17日(木)まで限定上映中。




1947年に上海で生まれ、ほどなくして家族と共に台湾へ移り住んだEdward Yang。
幼少期にアメリカ映画や手塚治虫の漫画から影響を受けた彼は、フロリダ大学で電気工学修士号を取得してコンピューター関係の仕事に従事した後、「The Winter of 1905」の脚本に参加し映画界へ足を踏み入れる。

その後、1982年にオムニバス映画「In Our Time」の第2話「Desire」で監督デビューを、翌年に「That Day, on the Beach(邦題:海辺の一日)」で長編監督デビューを果たし、「台湾ニューウェーブ」の代表格として話題に。

そして映画史に残る傑作として知られる「A Brighter Summer Day」に次いで「A Confucian Confusion」を発表し、「A Brighter Summer Day」のキャストを起用した「Mahjong(邦題:カップルズ)」、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した「Yi Yi: A One and a Two(邦題:ヤンヤン 夏の想い出)」の後、アニメーション作品を準備中の2007年に59歳の若さでこの世を去った。

© Kailidoscope Pictures 
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長編5作目となる「A Confucian Confusion」は、90s前半の台北を舞台に、前作とまったく異なるアプローチで都会の男女を映し出した青春群像劇。

会社を経営する女性とそこで働く親友の2人を主軸に、その同級生、恋人、姉妹、同僚など10人の男女の関係が2日半という時間に凝縮され、急速な西洋化と経済発展を遂げる大都市で目的を探し求める人々の模索が描かれた。

そのさまは、情報の海の中で自らの求めるものを見失いがちな現代人の姿と見事に重なり、初公開当時に正当な評価を受けたとは言い難い今作の先見性が明らかになっている。

© Kailidoscope Pictures 
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また、Yang が1961年に台北で実際に起きた事件から着想して製作し、BBCが1995年に選出した「21世紀に残したい映画100本」に台湾映画として唯一選ばれた名作「A Brighter Summer Day」も8月17日(木)まで限定上映されている。

©1991 Kailidoscope

大都市において繰り返される、孤独と高揚の交錯。
この時代に切実さを増す監督最大の野心作が、ビビッドな映像美で再燃する。



BITTERS END
www.bitters.co.jp



【A Confucian Confusion (4k Restoration)】
RELEASE DATE:8月18日(金)
※TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館他にてロードショー
WEBSITE:www.bitters.co.jp/edwardyang2023/

【A Brighter Summer Day】
DATE:8月17日(木)まで上映中
PLACE:TOHOシネマズ シャンテ
ADDRESS:東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ別館
ADMISSION:¥2,000
WEBSITE:note.com/bittersend/n/n54231c375abb

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