Top Photo:left - Graz, 1980 right - Güssing, 1979 Top Photo:Güssing, 1979
写真家 古屋誠一の写真展「第一章 妻 1978.2-1981.11」が東京工芸大学 写大ギャラリーにて8月6日(土)まで開催中。
1973年に東京工芸大学を卒業後、2度と日本に帰らないという強い意思でヨーロッパへと旅立った古屋誠一。 彼の母校である同大学の写大ギャラリーは、その作品を妻との日々を写したシリーズ「Christine Gössler 1978-1985」を中心に364点コレクションし、記念として「妻」と「母」の2章に分け展示を開催する。
オーストリア・ウィーンで数年間を過ごした古屋は、第2の都市 グラーツで後の妻となるChristine Gösslerと出会う。 2人は結婚し1児を授かるが、やがてChristineは病を患い、東ベルリンのアパート上階から身を投げてしまう。 出会った直後から結婚後の日常に至るまで彼女の姿を撮り続けてきた古屋は、共に過ごした7年半ほどの日々を「Mémoires」と題し、その3倍近い21年という歳月をかけて5冊の写真集として断続的に発表。 今回収蔵された作品は、古屋が初めて彼女にカメラを向けた初々しい写真から亡くなる前日に東ドイツのポツダムで撮られたものまで、古屋とChristineが共に過ごした歳月をほとんど完全に網羅する。 白黒写真は、すべて古屋の手によって90sにプリントされた。
「第一章 妻 1978.2-1981.11」では、息子・光明を出産する直前までのChristineの姿に注目し、夫である古屋との関係性をより強く感じさせるような写真群を展示。 続く第2章では母となった彼女の姿が紹介され、子どもの誕生による夫婦のありようの変化や、それぞれの間に生じた関係性を感じさせる。
古屋が記録し続けた1人の女性の生。 文化も言語も異なる2人が歩んだ8年間の軌跡が、普遍について問いかける。 SHADAI GALLERY 03-3372-1321 【Seiichi Furuya “Frau 1978.2-1981.11”】 DATE:8月6日(土)まで開催中 ※木曜、日曜定休 ※ただし7月18日(月・祝)は休館 TIME:10:00am~7:00pm PLACE:東京工芸大学 写大ギャラリー ADDRESS:東京都中野区本町2-4-7 5号館(芸術情報館)2階 ADMISSION FREE WEBSITE:www.shadai.t-kougei.ac.jp/overview.html
20世紀の記憶を宿す、詩的な情景
アメリカを題材にした5シリーズが紡ぐ待望の個展
ストロボライトが照らす混沌の中の本質
ファウンドフォトが構築する、重層的な空間
韓国で切り取られたモトーラ世理奈の写真集
ニューヨークで描いた、10代の自分に捧げる物語
異素材を編み込んだ、新鮮な作品群
ソフトなシアリングで包み込む、華やかなサンダル
写真家が探し求める、穏やかなユートピア
伝統技術で織り成す、現代的なウェア
ウェス・アンダーソン作品を想起させる、冒険心あふれる風景
今秋のフェスティバルで注目の6展示
感情と記憶を呼び起こす、安らぎの空間
強い意志が導く羽化の過程
10周年を祝した記念号が発売
Lula Japan編集部に聞いた思い出の1枚
2つのクラフツマンシップが鮮やかに輝く腕時計
軌跡と進化が織り成す「MACKINTOSH」2024年秋冬コレクション
横浪修の作品集「Assembly Teshikaga」が「Lula BOOKS」より発売
Lula Japan最新号をさらに楽しむために読みたい3冊
「CHROME HEARTS」が魅せる、シルバーの内なる美学
クラシックと遊び心が出合った、上質な新作