Mari Matsumoto
初々しい表情に希望が映るポートレート
写真家 松本真理による写真展「フォーエバー・ヤング」が、epSITE Galleryにて7月5日(水)まで開催中。
神奈川県に生まれ、B-semi Learning System of Contemporary Artを修了した後、グループ展への参加や個展の開催、「わたしのくに」といった写真集の出版などを行ってきた松本真理。
今展では、epSITE Gallery2023年度公募展応募作品の中から、最も優れた作品として第4回「epSITE Gallery Award」に選出された「フォーエバー・ヤング」が展示される。
今作は、思春期と呼ばれる世代に魅力を感じ、10年ほど前から撮り始めたという10代前半の少年少女のポートレートを中心とした構成。
撮影者と被写体の間に生じた緊張感を絶妙なバランスではらみつつ、被写体が放つ繊細な感覚がそのまま捉えられている点が高い評価を受けた。
コロナやフィルム価格の高騰、友人の死などのネガティブな要因による数年ほどの中断を経て制作された肖像は、撮影時の姿のまま永遠の記憶や記録となり、その若々しさが希望を感じさせる。