Top Photo：クロエ・ケナム　ラ・グランド・プラス　2020　71個の果実（果実：クリスタル、銅、金、金箔　家具：ガラス、金属）　77.3×102.3×104cm　Photo (C) Nacása & Partners Inc.　Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès
Top Photo：エンツォ・ミアネス＆ミシェル・ブラジーの展示風景より　Photo (C) Nacása & Partners Inc.　Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

“Formes du transfert” 10 years of Artists’ Residencies

師弟関係における美学の継承と転移

Art&Culture
27.Dec.2021

エルメス財団が主催する「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展が、銀座メゾンエルメスフォーラムにて2022年4月3日（日）まで開催中。

クロエ・ケナム＆イザベル・コルナロの展示風景より　Photo (C) Nacása & Partners Inc.　Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

クロエ・ケナム　ラ・グランド・プラス　2020　71個の果実（果実：クリスタル、銅、金、金箔　家具：ガラス、金属）　77.3×102.3×104cm　Photo (C) Nacása & Partners Inc.　Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

小平篤乃生＆ジュゼッペ・ペノーネの展示風景より　Photo (C) Nacása & Partners Inc.　Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

アーティストを「HERMÈS」の工房に招聘し、職人と体験の共有や協働制作を行う「アーティスト・レジデンシー」。

2010年より継続して開催されてきたこのプログラムでは、34人のアーティストが21ヶ所の工房に滞在し、皮革、シルク、クリスタル、シルバーなどのさまざまな素材を用いながら、職人技術に触れ、好奇心あふれる作品を生み出してきた。

エンツォ・ミアネス＆ミシェル・ブラジーの展示風景より　Photo (C) Nacása & Partners Inc.　Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

ソウル、東京、パリ郊外のパンタンで同時期に開催される今展は、過去10年間の歩みの中、職人、アーティスト、メンターの間で交わされ、紡がれてきたさまざまな「転移」のすがたを、３都市それぞれ異なる視点から複層的に回顧する。

銀座メゾンエルメスフォーラムでは、今プログラムの参加に協力を仰いでいる推薦者（メンター）と滞在アーティストの作品に見られる相関関係に注目し、2012年のプログラムに参加したフランス在住の日本人アーティスト小平篤乃生と推薦者 Giuseppe Penoneをはじめとした3組を紹介。

小平篤乃生　サン・ルイのための楽器　2012　クリスタル、時計の機構、照明　80×80×50cm

偶然を必然に変えてゆくアーティストたちの有りさまや、素材との親密な対話やささやかな日常に潜む現象から大きな問題を扱う手つきは、出品作品の間にも不思議な連鎖として響いている。

芸術的感性が応答し合うアーティスト同志の間から生まれる、転移の姿。
ひとつひとつの作品の魅力や共通する問題意識を体感して。

GINZA MAISON HERMÈS FORUM
03-3569-3300

【“Formes du transfert” 10 years of Artists’ Residencies】
DATE：2022年4月3日（日）まで開催中
※不定休
TIME：11:00am〜8:00pm
※日曜は7:00pmまで
※入場は閉場の30分前まで
PLACE：銀座メゾンエルメスフォーラム8・9階
ADDRESS：東京都中央区銀座5-4-1
ADMISSION FREE
WEBSITE：www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/forum/211217/
※ギャラリーは基本、「HERMÈS」銀座店の営業に準じています。
※開館日時は予告なしに変更の可能性がございます。詳細は展覧会のウェブサイトをご確認ください。