Alec Soth

Top Photo:《Crystal, Easter, New Orleans, Louisiana》〈Sleeping by the Mississippi〉より 2002 年 作家蔵 ⓒAlec Soth

Alec Soth

世界的写真家が写し出した、部屋と人々の物語

国際的な写真家集団 Magnum Photosの正会員 Alec Sothの展覧会「部屋についての部屋」が、東京都写真美術館にて10月10日(木)から2025年1月19日(日)まで開催される。

《Crystal, Easter, New Orleans, Louisiana》 〈Sleeping by the Mississippi〉より 2002 年 作家蔵 ⓒAlec Soth
《Bil, Sandusky, Ohio》〈Songbook〉より 2012 年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth

1969年、アメリカ・ミネソタ州に生まれたAlec Sothは、生まれ育ったアメリカ中西部などを題材とした、写真で物語を紡ぎ出すような作品で世界的に高い評価を受ける。

これまでに多くの作品集を出版し、パリやロンドンなど各地で数多く個展を開催。また2008年には、ヴィジュアルストーリーテリングに焦点を当てたレーベル Little Brown Mushroomを設立している。

《Untitled 07》〈Dog Days, Bogotá〉より 2003 年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth
《Still LifeⅡ》〈Advice for Young Artists〉より 2024 年 作家蔵 ⓒAlec Soth

本展は、30年に及ぶSothの歩みを単に振り返るだけではなく、「部屋」をテーマに彼の作品を 6つのセクションで構成した東京都写真美術館独自の試み。
初めて出版されたシリーズであり、初期を代表する「Sleeping by the Mississippi」から最新作「Advice for Young Artists」まで、ほとんどすべてが屋内で撮影された出品作品を、展示として編み直した。

《Anna, Kentfield, California》 〈I Know How Furiously Your Heart is Beating〉より 2017 年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth

出品作品の1つ「I Know How Furiously Your Heart is Beating」は、アメリカの詩人 Wallace Stevensの詩「Gray Room(灰色の部屋)」の1節からタイトルがとられており、Sothを代表するロードトリップのスタイルを外れて、世界各地のさまざまな人を訪ね、彼らが日常を過ごす部屋の中でポートレートや個人的な持ち物を撮影したシリーズ。
2019年には同名の写真集としてまとめられ、彼のキャリアにおける1つの転換点となった。

「ポートレートや風景、静物などを定期的に撮影しているが、最も親しみを感じるのは室内の写真だ」と作家は語っており、部屋とそこに暮らす人をテーマにするこのシリーズは、本展を生み出すきっかけにもなっている。

《Two Towels》〈Niagara〉より 2004 年 作家蔵 ⓒAlec Soth

世界的写真家が見つめるさまざまな部屋と、その住人たち。
展示室の空間で、ひとりひとりのストーリーを見つめて。



TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM
03-3280-0099



【Alec Soth:A Room of Rooms】
DATE:10月10日(木)~2025年1月19日(日)
※月曜、12月29日(日)~2025年1月1日(水)休館
※月曜が祝日の場合は翌平日休館
TIME:10:00am~6:00pm
※木曜、金曜は8:00pmまで
※ただし2025年1月2日(木)、3日(金)は6:00pmまで
※入館は閉館の30分前まで
PLACE:東京都写真美術館
ADDRESS:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
ADMISSION:一般 ¥800、大学生 ¥640、中高生・65歳以上 ¥400
※小学生以下無料
※2025年1月2日(木)、3日(金)は無料
※チケットの詳細は展覧会および美術館のウェブサイトをご確認ください。
WEBSITE: topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4820.html

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