【PICK UP】Children of Covid 07

【PICK UP】Children of Covid 07

閉ざされた日常に無垢な心が描くもの

ロンドンベースのフォトグラファー Bex Dayの新作シリーズ「Children of Covid」を紹介していく連載企画。
コロナウイルスが子どもたちに与えた精神的影響に着目した今作は、ドキュメンタリーとファッション写真の手法を組み合わせ、閉鎖的な日常に描かれたもう1つの現実を切り取っている。

純粋な心が綴る真っ直ぐな想いを、瑞々しいヴィジュアルと共に胸に刻んで。

Hugh

ロックダウンの間は少し退屈で、友達とフットボールがしたくてたまらなかった。
もしも1日だけでも家から出られていたなら、友達とゲームセンターに遊びに行っていたと思う。

ロックダウン中は、オンラインゲームを通して友達と連絡を取っていたよ。
学校が恋しかった。いくつかの授業を除いてね!
オンライン授業は一度慣れてしまえば問題ない。

一番残念だったのは、夏にお母さんとお姉ちゃんと一緒に日本に行けなかったこと。
おばあちゃんといとこに会いたかったな。
日本での生活と食べ物が本当に大好きなんだ。
今は海外に行くことができないから悲しい。

by Hugh Poulton

Welma

コロナウイルスの影響で外に出かけることができなくなったし、何かを注文するにしてもオンラインで、だんだんアクティブでなくなってきた。
自分の行動は変わっていないけれど、毎日とても退屈している。

もしも1日でも逃げ出せるなら、レストランに行ってお寿司を食べて、それから友達や家族に会いに行きたい。
マスクをしないで友達や家族に会いたい。

ロックダウンに夢を抱いている。早く抜け出せたらいいのに。
そうしたら元の生活に戻れると思うから。

ビーチに行くのが好き。
オンライン授業やピアノの練習をして時間を過ごしている。
スクリーン上じゃなくて、実際に先生が教えてくれる授業が恋しい。

友達とはSkypeで連絡を取っている。
オンラインで学習もしている。
オンライン授業は朝起きてすぐに受けられるし、遊ぶ時間も作れるから、そんなに悪くない。

大人になったらお医者さんかフォトグラファー、それかプロのピアニストになりたい。

by Welma Golding

Natasha

コロナウイルスのせいで今までみたいに外に出かけられなくなって、私の人生は大きく変わった。
ずっと家にいるようになってから、時々今までより怒りっぽくなってしまう。
学校に行って友達に会いたい。
最近は家の中で学校のことやビデオゲームをやりながら時間を過ごしている。

オンライン授業は少しイラつく。
オンラインで授業に集中するのって難しいの。
普通に授業を受けられるようになりたい。
だってその方が有意義な気がするから。

友達とはメールで連絡を取っている。
外に出ることを心配しなくてよかったパンデミックが起こる前の生活が恋しい。

by Natasha

Photography and Casting by Bex Day
Styling by Bex Day and Adam Winder
Hair and Make up by Tommy Taylor




Bex Day:
ロンドンを拠点に、Vogue ItaliaやAnOther Magazine、Dazed and Confused、Vise、i-D Magazine (UK/DE)、The British Journal of Photographyといったファッション誌で活躍をする女性フォトグラファー。
人間性や社会性に主眼を置き、フィルムカメラを通じてユーモアに満ちたコンセプチュアルな世界を描く。
「Children of Covid」の他に、外出が制限された生活の中でセルフポートレート写真を撮り溜めた「Seesaw」プロジェクトを発表。
www.bexday.com

A female photographer based in London and works for fashion magazine such as Vogue Italia, Twin Magazine or Puss Puss Magazine.
She focuses on humanity and society, and express the humorous worldview thought original approach.
She has also released new ongoing project titled “Seesaw” which is based on self-portrait in light to the current pandemic.

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