【PICK UP】Children of Covid 05

【PICK UP】Children of Covid 05

閉ざされた日常に無垢な心が描くもの

ロンドンベースのフォトグラファー Bex Dayの新作シリーズ「Children of Covid」を紹介していく連載企画。
コロナウイルスが子どもたちに与えた精神的影響に着目した今作は、ドキュメンタリーとファッション写真の手法を組み合わせ、閉鎖的な日常に描かれたもう1つの現実を切り取っている。

純粋な心が綴る真っ直ぐな想いを、瑞々しいヴィジュアルと共に胸に刻んで。

Ayobami, Ayokunle and Ayoocuaa

コロナウイルスが日常生活にどう影響しているか?
-コロナウイルスは多くの面で日常生活に影響を及ぼしている。
ただ家にいて、日々のルーティンや学校での活動が十分にできないせいで、精神的にも身体的にも変化があった。
それに毎日同じことを何度も繰り返すのはとても退屈だ。
だけどその一方で兄弟と一緒に運動する時間ができて、おかげで健康的で忙しくしていられる。

それから今までよりも、思いやりのある振る舞いができるようになったと思うし、さまざまな物事に対する好奇心が強くなった気がする。
もし1日でも家から出られるなら、いとこの家に行きたい。
今は会うことができないから。

外出制限令が下されて、家族との距離が今までよりももっと近くなったように思う。
一緒にボードゲームをしたり、キーボードで新しいコードを弾く練習をしたりしながら、有意義な時間を過ごしている。

by Ayobami Oyesanwo



コロナウイルスはあらゆる面で僕に影響を及ぼした。
僕の通っている学校は、このウイルスによる深刻な影響が及んだ場所のひとつ。

制服が完璧にアイロンがけされていた時のことをもう思い出せない。
シャツやズボン、それからジャケット、靴だって今に比べたらとても綺麗に磨かれていて全面ピカピカだった。
今は前みたいにお洒落をしていない。

もう1つの影響としては、家にいると十分な運動ができない。
学校に通っていた頃は、友達とランニングやウォーキングをしていた。

ネガティブなことはさておき、こんな状況でも料理ができるなどポジティブな面もあると思う。
ロックダウンになってから今までとは違った料理方法を研究していて、それは自分自身の成長にとっても役立っているんだ。
それからコロナウイルスは、家族と一緒にたくさんの時間を過ごすことによって絆を強めてくれたと信じている。

by Ayokunle Oyesanwo



コロナウイルスは色々な面で僕に影響を及ぼしている。
例えば毎日当たり前のように学校に行き、友達に会うということができなくなった。
携帯電話で連絡を取り合ってはいるけれど。

その他にコロナウイルスは授業の面でもたくさんの影響をもたらしている。
学校では歩き回っても良いことになっていた。休憩中やランチタイムは特にね。
けれど今は家の中の特定の場所にいて、ものすごくストレスを感じている。

ただこの時代にも強みはあると思っていて、僕は自分のYoutubeチャンネルに多くの時間を費やしている。
フォロワーも増えた。
おかげでプレゼンテーション力に自信が持てるようになった。
けれどデメリットとしては、僕は全然運動をしなくなってしまって、体重が増えた。

by Ayoocuaa Oyesanwo

Georgia

コロナウイルスのせいで学校に行くという日常生活が過ごせなくなった。
今はオンラインで授業を受けている。
いつもより疲れている気がする。

もしもお家から逃げ出せるなら、暖かいビーチに行きたい。
友達と集まったりショッピングに行っていた日々が恋しい。

ホリデーにはどこか暖かい場所に行けたら良いなと夢のようなことを考えている。
行くことが許されている範囲で好きな場所は、公園とお菓子屋さん。
こうなる前はウエストフィールドモールと映画館がお気に入りだった。

今はNetflixの「Dynasty(邦題:ダイナスティ)」などのドラマを見て時間を過ごしている。
毎日顔を見て友達とおしゃべりできる学校が恋しい。
今はオンラインで授業を受けているのだけれど、自分のベッドルームから集中して学ぶのはとても難しい。

ロックダウンのポジティブな面は、自分のことに集中する時間が持てること、それから家族と過ごす時間が増えた点だと思う。
ネガティブな面は、レストランの閉鎖。
それに伴って1日中家の中にいることが増えて、あまり健康的とは言えない。

by Georgia Summers

Photography and Casting by Bex Day
Styling by Bex Day and Adam Winder
Hair and Make up by Tommy Taylor




Bex Day:
ロンドンを拠点に、Vogue ItaliaやAnOther Magazine、Dazed and Confused、Vise、i-D Magazine (UK/DE)、The British Journal of Photographyといったファッション誌で活躍をする女性フォトグラファー。
人間性や社会性に主眼を置き、フィルムカメラを通じてユーモアに満ちたコンセプチュアルな世界を描く。
「Children of Covid」の他に、外出が制限された生活の中でセルフポートレート写真を撮り溜めた「Seesaw」プロジェクトを発表。
www.bexday.com

A female photographer based in London and works for fashion magazine such as Vogue Italia, Twin Magazine or Puss Puss Magazine.
She focuses on humanity and society, and express the humorous worldview thought original approach.
She has also released new ongoing project titled “Seesaw” which is based on self-portrait in light to the current pandemic.

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